「広報とよかわ」2026年6月号(特集)
特集 熱中症 今年の夏も 気をつけて!
気象庁から2月に発表された予報によると、今年の夏は日本の上空が暖かい空気に覆われやすいため、全国的に平年より気温が高くなる見込みで、熱中症に注意が必要です。特に高齢者は、熱中症になりやすいといわれています。熱中症について正しく理解し、無理せず、この夏を元気に過ごしましょう。詳しいことは、介護高齢課(電話:0533-89-2173)へお問い合わせください。
熱中症とは
熱中症は、気温や湿度が高い環境で体内の水分・塩分のバランスが崩れ、目まいや頭痛、だるさなど、さまざまな症状が起こる健康障害のことです。近年、最高気温が35度以上の猛暑日が増加傾向にあり、過去5年間の5月から10月までの「市の熱中症搬送者数」を見ると、年々、搬送者数も増加しています。
高齢者の救急搬送者数
令和7年5月から10月までの「市の熱中症搬送者の年齢別内訳」を見ると、年代が上がるにつれて、熱中症搬送者数は増えており、高齢者の内訳は、65歳〜74歳が24人、75歳以上が97人となっています。高齢者は他の世代よりも熱中症になりやすく、注意が必要なことが分かります。
市の熱中症搬送者数(5~10月集計)
令和3年
軽症56人
中等症7人
重症0人
令和4年
軽症93人
中等症8人
重症0人
令和5年
軽症133人
中等症11人
重症1人
令和6年
軽症164人
中等症11人
重症1人
令和7年
軽症195人
中等症35人
重症2人
熱中症の症状
熱中症になると、どのような症状が現れるのでしょうか。少しでも熱中症と思われる症状がある場合は、適切に対処しましょう。
軽度
症状
目まい
立ちくらみ
手足のしびれ
筋肉のけいれん
対処
水分や塩分を補給する
涼しい場所で安静にする
室内の場合は、エアコンを入れ、温度を下げる
中度
症状
頭痛
吐き気
倦怠感
集中力・判断力の低下
対処
衣服を緩め、体を冷やす
自分で水分が 摂取できない場合は医療機関を受診する
重度
症状
体が熱い
普段通りに歩けない
呼び掛けへの返事がおかしい など
対処
直ちに救急車を呼ぶ
先生!熱中症について教えてください
熱中症になる仕組みを教えてください
高温や多湿の環境下にいたり、直射日光を浴びたりすることで、体温の調節機能が破綻するため、熱中症になってしまいます。
体温の調節機能とは、発汗や、皮膚表面の血管を拡張し熱を発散させる働きのことです。あまりにも高温になりすぎると体温調節機能が破綻し、体温が上がってしまいます。結果として、ミネラルのバランスが崩れたり、脱水症状になったりします。脱水症状になると血液循環に異常が生じ、臓器に障害が出てしまうといわれています。
なぜ、高齢者は熱中症になりやすいのですか?
体温の調節機能が低下していること、暑さを感じにくいこと、体の水分が少ないことで熱中症になりやすくなっています。
血管を調整する働き自体が落ちているため、熱がこもりやすく、また、脱水を生じても喉の渇きを感じにくく対応が遅れがちになります。さらに、水分を含む筋肉量も減るため、ちょっとした脱水症状でもダメージを受けやすくなっています。
持病のある方が熱中症に関することで注意することはありますか?
持病のある方は、熱中症になりやすく、悪化しやすい状態にあります。水分の取り方などについて、主治医の先生に相談してください。
例えば、高血圧の方が服薬する薬は、塩分を排出することで血圧を下げる働きがあり、一緒に水分も排出します。そのため、脱水症状になりやすい状態になっています。
糖尿病の場合は進行すると、自律神経に障害が起こるため、体温調節機能が低下し、体温が上がりやすくなります。
熱中症で気を付けるポイントは?
温度管理と水分補給です。
就寝中を含めエアコンを適切に使い、外出するときは、暑い時間を避け、涼む時間も予定に入れましょう。また、喉が渇いていなくても少量ずつ水分を取ることも大切です。
管理栄養士さん!熱中症予防が期待できる飲み物や食べ物を教えてください
熱中症予防に効果的な飲み物があれば、教えてください。
水分補給には、利尿作用がほとんどない水や麦茶などがお薦めです。
喉が渇いていなくても、小まめに1日約1・2リットルを目安に飲むことを心掛けましょう。お酒やカフェインを含むコーヒーなどは利尿作用により体の水分が出やすくなることがあるため、飲み過ぎには注意が必要です。
暑い時期にお薦めの野菜を教えてください。
夏野菜と呼ばれるトマトやキュウリ、ナスなどが体を冷やしてくれるといわれています。
これらの野菜を使ったサラダや具だくさんの野菜スープが食べやすく、多くの野菜を摂取できます。
意識して取り入れたい熱中症対策
あらかじめ対策することで、熱中症になる可能性を低くできます。正しい知識を身に付け、日ごろから体調の変化に気を配り、熱中症を予防しましょう。
暑さに体を慣らしましょう
暑さに体を慣れさせることを暑熱順化といい、汗をかきやすい体にすることで、熱中症になりにくくなります。暑さにまだ慣れていない梅雨明けの時期は、熱中症のリスクが高い時期です。暑さに慣れるには個人差はありますが、1~2週間かかるといわれています。暑くなる前から、無理のない範囲で汗をかくようにし、対策しておきましょう。
ラジオ体操やストレッチなど、軽い運動を行う
シャワーだけでなく、入浴する
上手にエアコンを使いましょう
節電を意識しすぎることで、熱中症になってしまうことがないように、適切にエアコンを使いましょう。夜間や室内でも注意することが大切です。
温度計を確認し、適切な室温(26~28度)となるように設定する
扇風機や換気扇を併用する
小まめにフィルターの掃除をする
熱中症警戒アラートを確認しましょう
熱中症警戒アラートとは、気温、湿度、日射量などを基に算出する「暑さ指数」が33に達し、熱中症の危険性が極めて高い状況と予測された場合に、気象庁と環境省が合同で発表します。県では、昨年6月から9月までの間に、合計で51回の熱中症警戒アラートが発表されました。熱中症警戒アラートの発表は、外出の予定時間をずらすなどの目安になります。市公式LINEでも情報を発信していますので、活用してみましょう。
認知症の高齢者の家族・周囲の人が注意するポイント
認知症の高齢者は自分で熱中症に気付きにくいため、本人任せにせず、家族や周囲の人の見守り・声掛け・環境調整が重要です。次に挙げる、熱中症予防のポイントを参考にしてください。
室温の管理
室温は28度以下を目安に周囲の人が管理しましょう。本人が寒いと感じる場合は、設定温度を少し上げる、または風が直接当たらないように調整してください。
水分補給の工夫
定期的に水分補給を促し、飲む様子を確認しましょう。水分の多い果物やゼリー類を食べることでも水分補給が可能です。
小まめな観察
暑いと言わなくても安心できません。普段よりトイレの回数が減っている、ぼんやりしているなどの場合は、熱中症の可能性があります。いつもと違う小さな変化に、気付くことが大切です。
介護施設の方に伺いました!熱中症対策で気を付けていることは?
介護老人保健施設 たんぽぽ 間瀬 良樹 さん
介護施設でも、室温管理や水分補給に気を付けています。エアコンを適切な温度になるよう設定し、直射日光が当たる場所では、よしずなどを活用し、室温が上がらないようにする工夫を取り入れています。施設に通所している方の場合、自宅でエアコンを使わずにいたときは、室温を確認してエアコンを使うよう促したり、家族に伝えたりしています。
救命講習を行っています!
消防署本署 救急救命士
消防署では、救命講習会を随時受け付けています。市内に在住または、在勤の方で5人以上のグループが対象です。夏季に行う講習会では、熱中症についても取り上げます。詳しいことは市ホームページを確認してください。
この記事に関するお問い合わせ先
企画部 秘書課
所在地:442-8601
愛知県豊川市諏訪1丁目1番地
電話番号:0533-89-2121
ファックス番号:0533-89-2124
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更新日:2026年06月01日