旧第三信管置場について
旧第三信管置場(豊川市指定史跡)

この建物は、弾丸の起爆装置である信管を保管した施設と考えられます。建物を高さ約5メートルの土塁で囲み、土塁内には南側のトンネルを介して出入するようになっており、これは爆発事故が起きた際に、周囲に被害が及ばないようにするものです。建物規模は、東西21.00メートル、南北10.00メートルで、東西方向の廊下の北側に三つの部屋が並びます。建物構造は、壁と廊下の屋根を鉄筋コンクリート造としますが、部屋の小屋組(屋根を支える骨組み)は木造となっています。これは部屋内で爆発事故が起きた際に、木造の屋根を吹き飛ばすことにより、鉄筋コンクリート造の躯体を残す工夫と考えられ、建物周囲の土塁とともに、豊川海軍工廠では火薬類を製造した施設に多く見られる建物構造です。各部屋の南北両側の壁上部には照明器具が設けられており、電球の交換は通気口のある部屋外側の扉を開閉して行う構造で、室内側はすりガラスで密閉されています。これは照明器具が発生する熱を、室内に入れないための工夫と考えられます。
旧第三信管置場の図面

旧第三信管置場立面図

旧第三信管置場平面図

旧第三信管置場断面図
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更新日:2025年01月30日