12月7日 学校の風景

 御油にある豊川市消防署西分署に3年生が見学に行きました。消防車や救急車を目の当たりにできる貴重な機会です。ちょうど、指令室を見学しているときに、出動命令が出て、消防士の方が急いで出動する様子まで見られました。
 消防車や救急車の中を見せてもらったり、指令室の中を見せてもらったり、消火器を使った消火訓練をしたり、消防士の服を着させてもらったり、消防士さんの訓練の様子を実際に見せてもらったりしました。
 めったにできない体験をたくさんさせていただきました。近くに消防署があるなんて安心だと言っている子もいました。西分署の皆様、お忙しい中、ていねいに対応していただきありがとうございました。

 晴天の中、マラソン大会が行われました。先週まで、インフルエンザの欠席も多く満足な練習ができていない子もいましたが、みんな一生懸命頑張りました。「思うような順位にならなかったけど、去年より走るのが楽だった」と話している子もいて、それぞれ成長しているなと感じました。
 マラソンは、走るのが好きな子も嫌いな子も同じように苦しいものです。マラソンは、体力だけでなく、そうした負荷に耐える強い心も同時に手に入れることができます。最後まであきらめずに走りきった全員に拍手を送りたいです。
 応援に来てくださったおうちの方々、地域の皆様、本当にありがとうございました。

 12月4日から10日までの人権週間にあわせて、金曜日の5時間目に「人権集会」として全校テレビ放送をしました。集会の中で、校長講話として「きいちゃん」というお話の読み聞かせをした後で、以下のような話をしました。
 …さて、「きいちゃん」の先生も、「みんないろいろだけどだからこそ素敵だ」と言っていましたね。「みんな違って、みんないい」のです。御油小学校にいる497人、みんな違っています。でも、みんなそれぞれいいのです。足の速い子、遅い子。絵をかくのが上手な子、苦手な子。大勢の人がいると嬉しくなる子、大勢の人がいると苦しくなる子。一人で本を読むのが好きな子、本を読むのが嫌いな子。計算が早くできる子、計算が苦手な子。いろいろな子がいます。
 何かができるからいい子で、できないからダメな子なんてことはありません。できないことがあったって、みんなそれぞれ大事な子なのです。今、みんなの隣にいる子もひとりひとり大事な子です。その子には家族がいて、大切に思われているのです。どうでもいい子なんて一人もいません。傷ついてもいい子なんて一人もいません。そして、みんな違っていいのです。みんな違うのは当たりまえです。難しい言葉で「個性」といいます。違うみんなが集まって学級や学校ができているのです。だから学校は面白いのです。
 毎日生活していると、嫌なこともあります。怒れることや泣けることもあるでしょう。クラスの仲間や通学団の仲間にも気に入らない子がいるかもしれません。でも、「どの子もみんな大事な子」だということを忘れないでください。
 「そんなこと言ったって、怒れちゃうんだもん」って思っている子がいるかもしれませんね。そんな時は、あなたの心が疲れているのかもしれません。人は、自分の心に余裕があると人にやさしくできます。反対に自分がいっぱいいっぱいの状態だと人のことまで考えられなくなります。相手にイライラしたり怒れたりしたときには、深呼吸したり、一人になったりして自分の心を静かにしましょう。相談できる人がいたらいっぱい話してすっきりしましょう。
 そして、絶対に忘れてはいけないこと、それは、自分自身も含めて「どの子もみんな大事な子」ということです。
 今日は、きいちゃんのお話を通して「みんな違ってみんないいんだよ」ということと、「どの子もみんな大事な子なんだよ」というお話をしました。みなさんが仲間のことをおもいやり、仲間を大事にすることで、御油小がますます温かな学校になってほしいと願っています。…
 子どもたちは真剣にお話を聞いてくれました。子どもたちの心に伝わっていると嬉しいです。

 御油の松並木が天然記念物に指定されて80年たったことを記念して、12月2・3日に記念イベントが開催されました。2日土曜日には前夜祭として幻想的な竹あかりの中、琴や三味線、二胡などの演奏会が開かれました。そして、3日には、開会式の直後に御油小3・4・年生がソーランを披露しました。
 御油小学校では、総合的な学習の時間を「まつなみき学習」と呼んでいます。御油っ子は、低学年の時には生活科の勉強で虫見つけや町探検で松並木公園を訪れます。3年生になると松並木資料館に行き、松並木の歴史を学びます。4年生では写生会で松並木の絵をかきます。そして、5年生になると、愛護会の皆様のご協力で、松の種まきをし、6年生の2月、卒業を前にした児童が松並木に苗木を植樹をさせていただいています。
 御油っ子にとって松並木はなくてはならない場所です。これからもずっと、この場所は子どもたちのふるさとになっていくと思います。80年という節目のイベントに参加させてもらえたことも、きっと心に残ることでしょう。よい機会を与えていただき、ありがとうございました。

 東三河広域連合消費生活課の方が「消費生活出前講座」を5年生の各教室で行ってくださいました。消費者教育は、前回の学習指導要領の改定の際に、社会科や家庭科の中に、多く盛り込まれるようになりました。消費者教育は内容がどんどん変わっていくので、最新の情報を持った消費生活課の方の講座はとてもありがたいことです。
 消費生活の仕組みから、お金の正しい使い方や賢い買い物の仕方など、これから必要な知識を得ることができました。さらに、トラブルに巻き込まれない方法や実際に消費生活センターに相談があった小学5年生の子の事例などを教えてくださり、消費生活というものがより身近になりました。自分も消費者なんだとあらためて気づき、今後につながる学習ができました。