平成28年度決算
更新日:2022年4月1日
平成28年度決算の概況
イ 施設の利用状況
本年度の給水人口は、行政区域内人口の増加に伴い185,381人となり、前年度と比較して410人(0.2%)の増加となりました。また、給水栓数につきましても、給水人口の増加と世帯人員の分散などを要因として74,924栓で前年度比1,015栓(1.4%)の増加となりました。
年間配水量については、21,063,964立方メートルで、前年度と比較して142,003立方メートル(0.7%)の増加となりました。このうち、自己水源配水量は8,616,116立方メートル(全配水量比=40.9%)で、前年度と比較して210,982立方メートル(2.5%)の増加、県営水道受水量は12,447,848立方メートル(全配水量比=59.1%)で68,979立方メートル(0.6%)の減少となりました。
年間給水量は、主に家庭用の新規加入により口径20ミリメートル水栓が増加したことを受け19,591,441立方メートルとなり、前年度と比較して204,391立方メートル(1.1%)の増加となりました。
年間の有収率は93.0%で、前年度と比較して0.3ポイントの増加となりました。
ロ 建設投資の状況
本年度も水道施設の計画的な更新を推進し、建設事業費に1,410,431,506円を投資いたしました。
主な内容としましては、水道事業基本計画の主要事業である中山配水池改修工事を次年度までの継続事業として着手するとともに、国道23号バイパスの整備に伴う金野ポンプ所移設工事を実施したほか、各施設において老朽化した機械装置等の取替工事を実施しました。
また、管路の更新事業におきましても、基幹管路や鉄道軌道下の老朽管の更新を重点的に行うとともに、公共下水道及び区画整理など他事業に関連した配水管整備を実施し、延べ17,093mにわたる管路の布設及び布設替工事を施工しました。
ハ 経営の状況
(イ)収益的収支
収益的収入は3,393,126,004円(消費税込み3,632,227,818円)で、前年度と比較して37,168,349円(1.1%)の増収となりました。口径20ミリメートル水栓の増加に伴う給水収益の増収が主な要因となっています。
収益的支出は2,918,103,419円(消費税込み3,080,876,578円)で、前年度と比較して9,284,809円(0.3%)の増加となりました。
収支差引の結果、当年度純利益として475,022,585円を計上しています。
(ロ)資本的収支 (消費税込み)
資本的収入は414,703,075円、資本的支出は1,754,752,466円で、差引財源不足額は1,340,049,391円となりましたが、これは建設改良積立金120,000,000円、過年度分損益勘定留保資金637,505,080円、当年度分損益勘定留保資金506,506,216円及び当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額76,038,095円で補てんしました。
総括
事業概要は以上でありますが、水道事業を取り巻く環境は、将来見込まれる人口減少を始めとした水需要の変化に加え、施設の老朽化に伴う更新需要の増大など、今後ますます厳しくなることが予想されており、経営基盤強化のための取り組みを一層推進していく必要があります。
水道事業では、平成29年度において水道事業基本計画を見直すとともに、中長期的な経営計画として「経営戦略」の策定を予定しています。今後は、この「経営戦略」に基づいた計画的な経営に取り組み、市民生活に欠くことのできない重要なライフラインとして、将来にわたり清浄な水道水を安定して提供できるよう努めてまいります。
資料
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