「広報とよかわ」2015年11月号(特集)
更新日:2015年10月30日
山脇市政 3期目を迎えて
子どもたちの笑顔があふれ
安全安心で人にやさしいまちを目指します
このたびの市長選挙におきまして、市民の皆様から多くのご支援をいただき、再び市政を担当させていただくことになりました。3期目の就任にあたりごあいさつを申し上げます。
わたくしは、この2期8年間、「市民との対話」を政治姿勢として活動してまいりました。中でも、平成25年5月には、最大の課題でありました新市民病院の開院を果たし、中学生までの子ども医療費の無料化と合わせ、福祉と医療の充実に努めたところでございます。また、同年11月には「第8回ご当地グルメでまちおこしの祭典!B‐1グランプリin豊川」を開催し、全国各地から58万1000人ものお客様を迎え、豊川市の魅力を全国に発信することができました。この間、市民の皆様のご理解とご協力をいただきましたことに対しまして、厚くお礼申し上げます。
3期目にあたりましては、住みやすさ第一の豊川市を目指して、4Sのまちづくりを基に33の政策ビジョンを掲げました。定住人口の増加を念頭に置き、若いお母さん方が暮らしたいと感じる子育て支援の充実、雇用の創出に向けた産業の振興、交流を生みだす観光・スポーツ・文化芸術の盛んなまちづくりなどに力を注いでまいります。
人口減少社会に突入した今日において、さまざまな行政課題に迅速に対応し、皆様が将来にわたって住み続けたいと思えるまちづくりを進めてまいりますので、一層のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
4Sのまちづくりを進めます
- Smile【笑顔】
「子育てするなら豊川市」といわれるまち
- Safety【安心】
安心安全で活気あふれるまち
- Soft【やさしさ】
人にやさしく健康で自然と共生したまち
- Simple【わかりやすさ】
わかりやすく、無駄のない行政
【特集】守りたいものがある豊川市消防団
さまざまな災害から私たちのまちを守ってくれる重要な組織の一つが「消防団」です。
今回の特集では、市消防団の組織や活動、団員たちの思いを紹介します。
詳しいことは、消防本部総務課(89局9576番)へ、お問い合わせください。
地域を守る「消防団」とは
消防団は、消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関です。地域に密着した防災リーダーとして、住民の安全と安心を守る重要な役割を担っています。
組織は、消防団長のもと、地域ごとの分団に分かれています。火災などの災害時には、多くの消防団員が自宅や職場から現地へ駆けつけ、消防隊員と協力し、日ごろの訓練を生かした消火・救助活動を行います。
消防組織
市町村長(消防団-分団、消防本部-消防署-出張所が連携)
消防団の特性
- 地域密着性
管轄区内に在住、在勤し、地域を熟知
- 要員動員力
消防職員の約6倍の団員を動員
- 即時対応力
日ごろの訓練により即対応が可能
豊川市消防団の概要
現在、30の分団・部が存在し、704人(男性700人、女性4人)の消防団員が地域で活動しています。
近年、団員数は減少傾向にあります。また、就業形態は、被雇用者の割合が圧倒的に高く、業務中の出動が困難であることが課題です。不足する要員を補うため、市では、基本団員に加え、消防団経験者などを支援団員として任命しています。
消防団の編成
平成27年4月1日現在
団本部 9人
第一
- 豊川 24人
- 当古 24人
- 三蔵子 23人
- 三上 20人
第二
- 牛久保 23人
- 下郷 23人
- 中条 21人
第三
- 千両 22人
- 平尾 22人
- 諏訪 22人
第四
- 国府 24人
- 御油 25人
- 桜町 24人
第五
一宮第一
- 第一部 16人
- 第二部 20人
一宮第二
- 第一部 16人
- 第二部 19人
- 第三部 20人
一宮第三
- 第一部 25人
- 第二部 18人
第六
- 赤坂 21人
- 長沢 22人
- 萩 19人
第七
- 御津第一 27人
- 御津第二 37人
- 御津第三 29人
第八
- 小坂井第一 28人
- 小坂井第二 28人
- 小坂井第三 29人
- 小坂井第四 24人
合計 704人
消防団員数の推移
各年度4月1日現在
平成23年度(基本団員676、支援団員76、計752)
平成24年度(基本団員666、支援団員77、計743)
平成25年度(基本団員642、支援団員72、計714)
平成26年度(基本団員636、支援団員78、計714)
平成27年度(基本団員625、支援団員79、計704)
消防団員の就業形態
平成27年4月1日現在
被雇用者80.7%、家族従業者9.6%、自営業者6.1%、学生0.3%、その他3.3%
消防団の活動紹介
出動
被害拡大を食い止める〈消火・救助〉
火災が発生すると、その地域の分団に所属する消防団員は、消防ポンプ車などで現場へ急行し、消防隊員と協力して、消火活動などを行います。
また、地震や風水害など、その他の災害でも出動し、救助活動、復旧活動など、さまざまな災害対応に当たります。
■火災現場での活動
- 初期消火 消防隊員が駆けつけるまでの初期段階における消火
- 延焼防止 隣家などに火が燃え移らないように建物に放水
- 残火処理 焼け跡に残った火の確認
消防団火災出動状況(平成26年)
総回数:85回、延べ人数:699人
1月12回108人、2月0回0人、3月8回66人、4月12回109人、5月0回0人、6月7回71人、7月8回47人、8月9回88人、9月5回46人、10月4回31人、11月8回54人、12月12回79人
訓練
消火技術の向上を目指す 〈操法訓練〉
消防団員のほとんどは仕事についているため、早朝や仕事の後、休みを利用して訓練に取り組みます。
火災現場では、迅速に、そして的確に消火活動を行うことが必要です。ホースの搬送や放水方法など、ポンプ操法の訓練を繰り返し行い、消火技術の向上を目指します。
また、近年では、消火活動に加え、災害時の救助活動や後方支援についても、地域の実情を熟知している消防団の活躍が期待されています。そのため、操法訓練以外にも、負傷者の応急救護についての講習会や水防訓練などにも参加しています。
啓発
火災などを未然に防ぐ 〈啓発活動〉
平常時には、火災が起こることのないように啓発活動を行っています。消防団車両を使用し、火災予防運動や年末特別夜警など、地域を巡回して火災発生の防止を呼び掛けます。
また、地域の防災訓練やイベントの中で、消火器の使い方の指導なども行っています。初期消火のたいせつさや日頃の訓練の重要性を周知し、地域の防災意識の向上に努めています。
1年間の主な活動
- 1月出初式
- 3月観閲式 春の火災予防運動
- 4月消防団員講習会
- 6月水防訓練
- 8月県消防操法大会
- 9月総合防災訓練 市消防団操法大会
- 11月秋の火災予防運動
- 12月年末特別夜警
TOPICS
消防操法大会
消防操法大会が全国で開催されています。各自治体の消防団員が操法のタイムや動作の正確さなどを競うこの大会は、「消防団の甲子園」とも呼ばれています。
8月8日(土曜)には、音羽運動公園で県消防操法大会が開催されました。県内各地から消防団員が参加し、消防技術の向上と士気の高揚、消防活動の進歩・充実が図られました。
INTERVIEW
地域との関わりが重要です。
豊川市消防団長
足立 憲昭さん
自分の住む地域との関わりを持ちたいと思って入団し、約20年活動しています。その間、全国各地で多くの震災が発生し、この地域でも、消防団への関心が高まってきたと思います。また、最近では、地域の防災イベントなどに消防団が参加することで、地域の皆さんにも信頼していただき、関わりも深まっています。
消防団を中心として地域の防災力をさらに高めるためには、自分たちの活動をもっと周知して、理解してもらうことが必要です。地域全体で防災に取り組んでいけるように、地域との信頼関係を維持・進展させていくことが重要だと考えています。
消防団員たちには、将来を担う子どもたちにとって、自慢できる、かっこいい存在になってほしいと思います。そのためにも、地域のさまざまな場面で貢献する姿を見せていきますので、今後も、私たち消防団の活動を応援してください。
家族の暮らす地域を守りたい
豊川分団、平野 裕三さん
入団4年目で分団長という立場を任されています。休みの日などに活動することも多い中、家族の理解があるおかげで、しっかりと取り組むことができています。
まだまだ経験が浅く、ベテラン団員の皆さんに支えられている状況ですが、これからさらに経験を積み、家族や仲間たちが暮らすこの地域を守っていきたいと思います。
消防団での活動は貴重な経験
諏訪分団、佐野 萌子さん
知り合いの消防団員の誘いで入団し、今年で6年目です。副分団長という役に就き、今まで以上に責任感を持って取り組んでいます。いろいろな職種の人たちが集まる消防団での活動は、とても貴重な経験となっています。
仕事を持つ女性でも十分に活動できるので、男女を問わず、多くの方に消防団を経験してほしいです。
元気を第一に活動に取り組む
小坂井第三分団、中西 秀章さん
消防団員1年目の新人です。私たちの分団は、訓練や出動の他に、お祭りの警備をするなど、地元のイベントにも協力しています。操法訓練などはとても大変ですが、団体行動を通して団員同士の交流が深まっていると感じています。
地域の安全・安心に少しでも貢献できるよう、元気を第一に、活動に取り組んでいきます。
消防団を中心に地域防災力を強化
消防長 若林 大幹
近年、各地で発生した大規模災害において、消防団員が多くの人たちを救出しました。このことにより、消防団の重要性が再認識されています。
現在、大勢の消防団員に活動していただいていますが、団員数は少しずつ減少しています。そのため、消防団の活動を広く市民に周知するとともに、処遇改善を図るなど、消防団への加入促進に取り組んでいます。
また、消防団員の大半は被雇用者であるため、業務中の出動などに対する事業所の理解・協力は欠かせません。市では、消防団活動協力事業所表示制度の拡充など、消防団員が活動しやすい環境づくりを進めています。
防災については、消防団、地域住民、市が一体となった取り組みが必要です。その中でも、消防団員がリーダーとなり、地域コミュニティの活性化に関わることが期待されます。今後も、消防団を中心とした地域防災力のさらなる強化を目指していきます。
- 応援
東三河で連携し、4月1日から、消防団応援事業所制度を開始。応援事業所が、東三河地区の消防団員を対象に各種サービスなどを提供
- 協力
消防団員の確保、従業員の活動への配慮など、消防団に協力する事業所を消防団協力事業所として認定
- 指導
消防職員による、消防団員講習会を開催。消防団員として必要とされる知識や技術の向上に寄与
消防団員募集
地域を守る力になる!!
消防団員を随時募集しています。市内に在住、在勤の18歳以上なら誰でも入団できますので、興味のある方は、消防本部総務課(89-9576)へ、お問い合わせください。
待遇
(1)階級に応じた報酬
(2)活動中の負傷に対応する公務災害補償
(3)活動に必要な被服の貸与
(4)退団時の退職報償金制度
(5)功労・功績への表彰
会社員、自営業、学生、主婦、それぞれの知識や経験を生かした活動がきっとできます!