「広報とよかわ」2016年11月号(特集)

更新日:2016年11月1日

子育てするなら豊川市 子どもたちの笑顔があふれるまち、とよかわ

「こどもの数、35年連続減少。過去最低を記録」
毎年、こどもの日に合わせ、国から発表されるこの統計にあるとおり、わが国では、社会構造や個人の価値観の変化などに起因する「少子化社会」が続いています。
国ではこれまで、平成元年の「1.57ショック」といわれる出生率の低下を契機に、さまざまな子育て支援策を展開し、少子化社会からの脱却を図ってきました。
本市では、こうした国の動きに合わせながら、「子どもたちの笑顔があふれるまち」を目指し、子育て支援の充実化に取り組んでいます。
「子育てするなら豊川市」
今回の特集では、安心して子を産み、育てられるように、本市で取り組まれている子育て支援について紹介するとともに、支援に携わる人々の思いをお伝えします。
詳しいことは、子育て支援課(89局2133番)へ、お問い合わせください。

豊川市の子育て支援

本市の15歳未満となる年少人口は、減少傾向にあります。平成28年4月の年少人口は2万6578人、平成27年中の出生数は1645人となり、過去30年間で最低の水準です。ただし、合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に生むとしたときの子どもの数である出生率を、15から49歳までの年齢別に合計したもの)をみると、平成25年値で全国平均1.43、県平均1.47に対し、1.64であり、全国的には高い状況にあります。
本市ではこれまで、「次世代育成支援対策地域行動計画」や「子ども・子育て支援事業計画」などの計画・方針のもと、国などの動きに合わせながら、市独自の取り組みも展開し、子育て支援に取り組んできました。特に今年度は、新たに「子ども健康部」を設置し、推進体制を強化したところです。
取り組みは、妊娠期から高校生に至るまでにわたり、対象が年代で特定されたものもあれば、複数の年代に共通したものもあります。その内容は、健康管理、講座・教室、保育、各種相談、補助など多岐にわたります。
子育てする期間に、パパママの声を聞き、民間と協働しながら、きれ目なく取り組みを行うことで、きめ細かな子育て支援を実現しています。

妊娠&出産

イチ押し!ワンポイント
東三河で初!産後健診医療費を補助

守る

育む・交流する

相談する

補助する

乳幼児

イチ押し!ワンポイント
充実したラインアップ!各種教室や相談

守る

育む・交流する

相談する

園児

イチ押し!ワンポイント
平成29年度から開始!育児休業明け保育所入所予約制度
申込期間 12月1日から4日まで

育む・交流する

補助する

小中高生

育む・交流する

補助する

共通 複数の年代に共通した取組

イチ押し!ワンポイント
個別相談が充実!利用者支援制度(るりあん)が4月から開始

守る

育む・交流する

預かる

相談する

補助・援助する

出かける・その他

子育てする方のマストアイテム!つながるノート じゃん けん ぽん

この冊子は、子育てサービスの内容や手続きなどを詳しく紹介しています。母子健康手帳の交付時や子育て支援センターで配布しています。

妊娠期から始まるきれ目のない支援

妊娠期から出産期までは、出産や子育てのイメージがつかず、不安を抱える方が少なくありません。このため、パパママが出産や子育てに自信を持ち、出産後の生活を見通せることがたいせつです。母子健康手帳の受取時などの機会に、「妊婦相談」を受け付けたり、赤ちゃんとの生活の基礎を学ぶ「パパママ教室」などの教室を開催したりしています。また、出産後には、パパママのもとに保健師や看護師が訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」を行い、予防接種や健康診査などの情報を提供しています。この他にも「産後健診の医療費補助」や「産前・産後ヘルパー利用費補助」など、子育ての負担軽減にも新たに取り組んでいるところです。
乳幼児期は、「からだ」とともに「こころ」も育つようになります。パパママが子どもとの触れ合いに喜びを見出せるように、特に発達に関する支援とともに、親子で学ぶ成育や、パパママ同士の交流に関わる支援に力を入れています。発達の節目で行う「健康診査」、親子で離乳食について学ぶ「モグモグ教室」、多子出産家庭の情報交換の場「双子ちゃん交流会」など、さまざまなメニューを用意しています。
園児や学生となっても、成育、補助などの他、子育て意識を高める取り組みを行い、子育て支援は続きます。妊娠・出産とその後の子育てでパパママが孤立しないように、ライフステージに合わせ、「きれ目のない」子育て支援を展開しています。

こんにちは赤ちゃん訪問インタビュー
筒井舞香さん、芽生さん
豊川市に引っ越して間もなく2人目の子どもを産みました。1人目の子を産んでから時間が経っていたこともあり、訪問された保健師さんから最新の予防接種や病院などの情報を聞くことができ、とても助かりました。公園などの交流施設や授乳室が整備され、もっと子育てにやさしいまちになることを期待したいです。

産前・産後ヘルパー利用費補助

保健センター 95-4652
食事の支度・片付け、衣類の洗濯、掃除、沐浴の準備などでヘルパーを利用した場合、利用費の一部(1時間350円)を補助します。

市内に在住で、産前・産後に家事などを行うことが困難な状態にあり、身内から日中に援助を得られない方で、次のいずれかに該当する方。
(1)母子健康手帳の交付を受けている妊婦の方
(2)産後60日以内の方。多胎出産の場合は、180日以内

1日につき1回(2時間以内)で、年間45日を限度

母子健康手帳と印鑑を持参の上、事前に直接、保健センターへ

現場リポート「パパママ教室」

パパママ教室では、出産前のパパママを対象に、本物の赤ちゃんの抱っこやおふろの入れ方などを体験したり、スキンシップのとり方や、出産までに準備しておきたいことなどを学んだりします。
取材した「おふろ講座」では、パパママたちが、保健師に教えてもらいながら、人形の赤ちゃんを慣れない手つきで洗ったり、拭いたりしていました。参加者からは「赤ちゃんの重たさを感じられる大変勉強になる教室だった」との声が聞かれました。
パパママ教室について、詳しいことは保健センター(89-0610)へお問い合わせください。

園長に聞く 幼稚園と保育園の子育て支援

幼稚園
愛知双葉幼稚園 阿部康子園長

幼稚園は、学校教育の始まりとしての役割を担っています。幼稚園の3年間、さらにその先の発達も見据えながら、幼稚園教育のねらいである「生きる力の基礎を育てる」の実現のため、各園が独自の方法で教育を行っています。
当園では、子どもたちの主体性をたいせつにし、身近な環境の中で体験を通して、生きる力の基礎を育てることをねらいとしています。例えば、「作る遊び」では、材料や道具は用意しますが、何を作るか、どのように作るかは子どもたちに任せています。自分でスペースを確保したり、家庭や幼稚園での体験から作るものを選択したりして、考える力、工夫する力が育つようにしています。
各園では、降園後の預かり保育など、子育て支援においても充実を図っています。園と家庭で連携を取りながら、どの子どもにもある「育つ力」を信じて、子どもたちの「よりよい育ち」を支えていきたいです。

保育園
御油保育園 菅沼明美園長

保育園では、保育を必要とする子どもを0歳児から預かっています。働くパパママの多様なニーズに応えるため、時間外保育や一時的保育、休日保育といったさまざまな保育を用意しています。
一人ひとりのからだ・こころの発達や年齢に合わせながら、主に3歳未満児には、家庭的な雰囲気の中で、トイレや食事などの生活の基礎を育み、3歳児以上では、ドッジボールなどの運動や、読み聞かせ、工作など、室内外で行うたくさんの「遊び」を通して、社会性を育むようにしています。
就園期は、こころの形成の基礎となるたいせつな時期です。子どもたちには、自分を認めてくれているという「自己肯定感」を持てるように接しています。また、パパママの不安な気持ちに寄り添うため、相談などの支援にも力を入れているところです。
これからも、子どもの成長を喜びとして、保育に取り組んでいきたいです。

幼稚園と保育園の主な違い

保育課 89-2274
幼稚園と保育園は、設置目的・根拠、開所時間などが異なります。主な違いは、次のとおりです。

幼稚園

保育園

(注記)開所時間と幼稚園の利用料は、園によって異なります。

現場リポート「小規模保育所」

小規模保育所は、近年、需要が増加している0歳から2歳児までの保育の受け皿となるように、子ども・子育て支援制度により創設されました。
本市では、平成28年4月に「たいよう保育園」が市内で初めて開園しました。定員は12人で、月齢に応じてクラスが2つに分けられています。園舎がもともと住居だったため、畳の部屋があったり、風呂場があったりするなど、家庭的な環境の中で保育が行われ、子どもたちは安心して過ごしていました。
11月1日(火曜)には「つぼみ保育園」が開園しています。小規模保育所について、詳しいことは保育課(89-2274)へお問い合わせください。

「個×民×公」一体となった支援

本市の子育て支援の特徴は、「公」である行政とともに、「民」となるNPOやボランティアなどが、「個」であるパパママのニーズを捉えながら活発に活動し、一体的に機能しているところです。
本市では、早くから自主的に育児サークルが作られ、親同士が協力し合って子育てを行っていました。こうした方々が子育てを終え、先輩となって次世代のパパママを応援するため、20年前にできたのが「とよかわ子育てネット」です。発足当初から、さまざまな取り組みで行政と協働してきました。現在では、つどいの広場「MAH」など、本市には欠かせない取り組みを手掛けるようになっています。また、市内ではたくさんの子育てボランティアが活動しており、読み聞かせや親子遊び、教室でのサポートなどの支援に取り組んでいます。あらゆる分野で個、民、公が一体となって活動し、きめ細かな支援につなげているのが、最大の強みです。
今年度からは、一人ひとりの思いに寄り添いながら、さまざまな機関と連携して支援する「利用者支援制度」が始まりました。今後も、さらに一体となって子育て支援に取り組んでいきます。

NPO法人とよかわ子育てネット 代表理事 伊奈克美さん

子育ては、地域で力を合わせて行うことがたいせつです。行政が子育て支援の基礎を作り、私たちNPOやボランティア、企業などが支援を充実させ、パパママが持つ子育ての力を引き出していくという「協働の姿」が望ましいと考えます。
今後も多様化していく子育てのニーズに応えるためには、行政との協働のもと、私たち民間が得意とする「きめ細かな対応」を、さらに進める必要があると思います。
支援を求める方に、必要なサービスが行き届くように、これからもパパママの思いをたいせつにしながら取り組んでいきたいです。

とよかわ子育てネットが企業広告を得ながら作成している「子育て支援サポート一覧表」は、つどいの広場MAHなどで配布

利用者支援制度(るりあん)(るりあんとはフランス語で「絆」の意味)

子育て支援課 89-2133
本市では、今年4月から、専任のスタッフが関係機関と連携を図りながら、子育てに関する悩みや困りごとがある方に対し、情報の提供や支援の紹介を行う「利用者支援制度」を開始しています。
子育て支援センターと保健センターに専任のスタッフを配置し、窓口だけでなく、児童館や保育園などを巡回したり、希望により自宅に伺ったりして、パパママの相談に乗っています。
子育てに関する悩みや困りごとのある方は、電話(専用窓口89-7031)に連絡をしてください。

現場リポート「赤ちゃんの駅」

本市では、外出の際に、赤ちゃんのおむつ替えや授乳を行うことができる施設や店舗を「赤ちゃんの駅」として、140カ所以上で登録しています。
中央図書館では、壁にかわいい動物の工作や、わかりやすい行事カレンダーなどが飾られ、入りやすいように工夫されています。利用された方からは「清潔で使いやすい」という声が聞かれました。
詳しいことは、子育て支援課(89-2133)へお問い合わせください。(市ホームページで、赤ちゃんの駅の場所を確認できます)

豊川市で安心して子育てしてください

豊川市は、とても子育てしやすいまちです。温暖な気候、山・海などの豊かな自然とそれを生かした多くの遊び場、安価な土地や物価、たくさんの働き場、安全安心で多彩な農産物、身近にある商業施設、発達した交通網、地域に根付く歴史や伝統、活発なコミュニティ・ボランティア活動など、さまざまなことで、子育て環境の利点が浮かび上がります。
しかし、こうした環境にありながらも、本市では、これからも少子化が続くと予測されています。これに歯止めをかけるには、子育て環境の利点を生かしながら、特に若い世代の方々に「子育てするなら豊川市」と言われるように、誰もが豊川市に住んで、子を産み、育てたいと思えるまちを築いていくことが何よりもたいせつです。
これからも「子どもたちの笑顔があふれるまち」を目指し、皆さんとともに、子育て支援に取り組んでいきます。
豊川市で、安心して子育てしてください。

豊川市子育て支援オリジナルキャラクター「こりん」が紹介 おすすめ子育てスポット

赤塚山公園
赤塚山公園 89-8891
赤塚山公園には、豊川に住むさまざまな魚などを見ることができる「ぎょぎょランド」や、夏には家族連れで賑わう「水の広場」、ウサギやモルモットの触れ合い、ヤギやミニブタの餌やり体験ができる「アニアニまある」、昆虫の遊具が特徴的な「芝生広場」などの施設があり、一日中過ごすことができます。イベント情報など詳しいことは、市ホームページや、赤塚山公園フェイスブックで確認してください。

児童館
子育て支援課 89-2133
市内に12カ所ある児童館では、親子あそびや絵本の読み聞かせ、工作、英語・卓球・パソコン・将棋・親子ヨガの教室など、さまざまな行事を企画しています。詳しくは、児童館、子育て支援センター、保健センターなどで配布している「児童館だより」を確認してください。(市ホームページでも確認できます)

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

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