「広報とよかわ」2018年5月号(特集)

更新日:2018年5月1日

特集 文化芸術が息づくまち

文化芸術は、心の豊かさの源として生活の質を高めるためだけでなく、人と人との交流を生むものとして私たちの生活の一部となっています。
一方、市が平成24年に行ったアンケートでは「文化鑑賞をほとんど行わない」と答えた人が60パーセントに上るなど、多くの方が文化芸術に触れる機会が少ないという結果となりました。これを受け、市では「とよかわ文化芸術創造プラン」を策定し、アーティストやボランティアなどと協力・連携しながら、コンサートや演劇、展覧会などさまざまな取り組みをしてきました。
また近年では、アーティストが学校などに出向いて講座をするアウトリーチや、文化会館やミュージアムなどで行うワークショップなど、より身近に文化芸術に親しんでもらうための事業を進めています。
今回の特集では、文化芸術に携わるアーティストや市民の活動を紹介するとともに、アートの魅力や楽しみ方を紹介します。
詳しいことは、文化振興課(電話:0533-84-8411)へ、お問い合わせください。

アートをもっともっと身近なものに「アーティストと市民」

市では、アーティストや市民と協働し、多くの方にアートを体験していただくための取り組みを進めています。日頃、文化芸術に触れる機会が少ない方に対し、アーティストがその生活・活動の場に出向き、演奏や演劇を披露するなど、アートをより身近に感じていただくための取り組みも行っています。こうした取り組みを通して広がりをみせるアーティストと市民による新しいアートのつながり。ここでは、音楽や演劇、造形などで活躍するアーティストたちの思いを紹介します。

音楽の魅力を教えて!

肩の力を抜いて音楽を楽しんでほしい
ヴァイオリニスト  平光 真彌さん

多くの人にクラシック音楽を聴いてもらえるようにコンサートだけでなく、学校や路上などでも定期的に演奏をしています。
音楽の魅力は、目には見えない音というもので、演奏者の思いを人の感受性に訴えかけるところです。
クラシック音楽というと「服装は何を着て行ったら良いのか」、「どういった聴き方をしたら楽しめるのか」など、聴く前から悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
音楽を楽しむには「リラックスして聴くこと」がたいせつです。着慣れない服を着て、緊張しながらでは音楽を心から楽しむことはできません。
まずは、自分にあったスタイルで会場に足を運んでほしいです。それから、音楽を聴いて感じたことを皆さんで語り合ってくれたら最高ですね。

芸術の魅力を教えて!

まずは自分の好きな作品を見つけてみましょう
ガラス造形作家  田口 友里衣さん

ガラスの美しさを追求しつつ、自分の思いを表現する作品を作っています。
芸術を楽しむには「正しい見方が分からないから恥ずかしい」と思わずにまずは自由に見てみることがたいせつです。芸術に関する知識が無くても、美術館などに出掛けて、自分が好きな作品や作家を見つけてみましょう。
好きな作品を見つけたら「どんな時代に作られたのか」、「作者はどういう思いで描いたのか」など、少しずつ掘り下げていくと作品をより一層楽しめると思います。
今年は、市のイベントでワークショップを開催し、ガラスの魅力を伝えていきたいです。また、あまり芸術に触れることがない方にもアウトリーチを通して、少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。

演劇の魅力を教えて!

会場に来て演劇を五感で感じてほしい
劇団うりんこ制作者  平松 隆之さん

観客が登場するキャラクターに感情移入し、いつの間にか夢中になっているような舞台作りを目指しています。
演劇の魅力は、見る人によって感動するシーンや、好きになるキャラクターが違うところです。観客の中には、演者の表情や言動に注目する人もいれば、舞台のセットや小物などを細かく見ている人もいます。一人ひとりが異なる視点で、舞台の一場面を切り取りながら鑑賞できるのが面白いところです。
演劇は、内容を知らなくても楽しめます。また直接、舞台を見ることで、役者からの熱が伝わってきたり、声や音楽の振動を体で感じたりすることができます。「知らないものに会いに行く」という気持ちで観ていただき、劇を見終わった後は、みんなで感想を話し合って盛り上がってほしいです。

アートをサポートする人たち

自分のペースでアートに関わりたい
ミュージアムボランティア  寺西 梨奈さん

ミュージアムボランティアでは、会場の設営の準備だけでなく、ロビーコンサート開催時にストップウォッチで演奏時間を計るなどの作業もあります。華やかなコンサートの裏には、細かな準備が必要だということが活動を通して分かりました。
最近は、音楽だけでなく工作のワークショップに参加し、子どもたちにチラシを材料にしたコマ作りを教えました。
アートの魅力は、特別な道具がなくても、身近な物から作品ができることや、音楽を聴いたり、作品を作ったりすることで幸せな気分になれることです。
これからも、自分のペースでアートに関わっていきたいと思います。

まずは、雰囲気を楽しんでください
ウィンディアサポートスタッフ  輝本 晴起さん

ウィンディアホールが完成した平成11年から、サポートスタッフとして会場設営や受付、駐車場整理などのお手伝いをしています。
クラシックや楽劇が好きで、昔は名古屋までコンサート鑑賞に出掛けていたこともありました。自分にできることがあればと、ホールからサポートの要請があれば、できるだけ参加するようにしています。
ホールでは、小さなお子さんが、音やリズムに合わせて自然に体を動かす姿をよく見ます。幼い頃からこうした環境で文化芸術に触れることはとてもすばらしいことだと思います。
会場に足を運んでいただき、まずは、雰囲気を楽しんでください。

桜ヶ丘ミュージアムボランティアスタッフを募集!

桜ヶ丘ミュージアムでは、ワークショップやロビーコンサートでの受付や会場設営などをしていただくボランティアスタッフを募集しています。
詳しくは、桜ヶ丘ミュージアム(電話:0533-85-3775)へお問い合わせください。

アートと人がつながる新たな幕開け

文化芸術と聞くと敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、誰でも聴いたことがある音楽もあれば、誰でも知っている絵もあるように、日常のなかで触れることができる身近な存在でもあります。
市では、こうした身近な文化芸術に興味を持っていただくため、ワークショップをはじめ、アウトリーチやホール公演など、さまざまな事業に取り組んでいます。
多様な文化芸術に触れることは豊かな感性や創造力を育むとともに、新しい自分に出会えるきっかけにもなります。
誰もが気軽に文化芸術に触れることができる「アートが息づくまち」。新しい出会いを探しに出掛けてみましょう。

アートに挑戦 Kids Workshop

桜ヶ丘ミュージアムでは、企画展などに合わせ、子どもを対象としたワークショップを開催しています。学芸員をはじめ、アーティストと触れあいながら、さまざな体験をすることができます。

【日時、行事名、対象、定員】

(注記)いずれのワークショップも無料で参加できます。事前申込が必要です。申込開始日などはお問い合わせください。

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

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