地域の人の日常に、三河の果物や野菜を取り入れた“フレッシュベイク”を。

更新日:2025年01月30日

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お皿に盛り付けられたアップルパイ、ケーキ、クッキーをテーブルに差し出している写真

松山悌大(PORCO)、松山さおり(PORCO)

エプロン姿の松山悌大さん、松山さおりさんご夫婦が笑顔で並んで写っている写真

生地から手づくりし、焼きたてのおいしさをその日のうちに。

店内に漂う、香ばしいバターの風味や、甘酸っぱいフルーツの香り。愛知御津駅近くにある『PORCO』は、アメリカやヨーロッパ各地のホームメイド菓子を中心としたベイクショップだ。開店時間を目指して、オーナーシェフの松山悌大さんが奥のキッチンで焼き上げ、接客サービス担当の妻・さおりさんが、次々とカウンターに並べていく。マフィン、タルト、パイ、スコーン、ビスケットにバナナブレッド…その数、ざっと15種類ほど。オープン前から並ぶ人も多く、昼過ぎには売り切れてしまう人気ぶりだ。

「生地からすべて手づくりしています。焼き菓子というと、個包装されて日持ちがするギフトの印象が強いと思いますが、うちで出すのは“フレッシュベイク”。焼きたてを紙袋などに入れて手渡しし、その日のうちに食べてもらうイメージです。たとえるなら、パン屋さんの形態に近いでしょうか」。

そう話す悌大さんは、豊川市でベーカリーを営む両親のもとに生まれた。根っからの職人気質で、子どものころから、お菓子やパンをつくるのが好きだったという。名古屋市の製菓専門学校でお菓子作りを本格的に学び、岡崎市のパティスリーに就職。その後は、東京や神奈川でカフェ、パン、料理などの飲食経験を幅広く積んだ。

同じく東京で働いていた妻のさおりさんとともに、豊川市へのUターンを決めたのは、新型コロナウイルスによる世の中の変化がきっかけ。地元でのイベント出店などを経て、2021年11月に念願の開業を果たした。

アップルパイとジェラートがお皿に盛り付けられ、コーヒーと一緒にテーブルに置かれている写真

フランスのアップルパイ「ショソン・オ・ポンム」。イートインでは、悌大さんが働いていた西尾市「William’s Gelato」のジェラートや、コーヒーとともにお菓子を楽しめる

松山さおりさんがコーヒー豆にお湯を注ぎ、コーヒーを入れている様子を写した写真

コーヒーに使う豆は、滋賀県にある「きみと珈琲」のもの。「東京でともに働いていた夫婦が営むお店で、お互い地方を盛り上げていこうと思った仲間同士」と悌大さん。焼き菓子に合う深煎り・浅煎りの2種類を用意。

小さなテーブルが2台、それぞれのテーブルに椅子が1脚ずつ置かれ、荷物を置くかご、壁側には箱型の長椅子が置かれているカフェスペースの写真

店内に設けた小さなカフェスペース。夫婦そろってアメリカのカルチャーが大好きで、アメリカの田舎にあるダイナーのような空間に仕上げた。一部のチェアや雑貨は豊川市のアンティークショップで購入したもの。

丸い形で全体に白い粉砂糖が降られ中央部分がぶたの形にかたどられ、豚の形はラズベリージャムになっている可愛らしいクッキーが並んでいる写真

地方が注目される今、店を通じ、食に恵まれた三河を盛り上げたい。

「地元に戻って改めて感じるのは、三河って恵まれた場所だなあと。お隣の蒲郡市は全国的なみかんの産地ですし、渥美半島には果物や野菜も豊富。味噌などの伝統食材や酪農もあります。いま、コロナを機に地方が注目されていますよね。生産者さんと一緒に、店を通じてこの地域を盛り上げていけたら」と悌大さん。

商品は定番のほか、旬の食材を使った季節商品をラインナップする。冬は豊橋産のレモンを主役にしたマフィン、春は知多半島の甘い有機にんじんのキャロットケーキなど、三河周辺の食材を積極的に活用。西尾のお茶を使った新作も計画中という。また、今後に向けたステップとして、この春には一日限定モーニングも開催した。この日のために用意したブレックファーストプレートは、バターミルクビスケットに、同じ御津町内の「榎本はちみつベリーファーム」による平飼い卵を使った目玉焼き、豊橋市「moriウインナー」のソーセージ、地元産の新鮮なグリーンサラダを盛り合わせた充実の内容だ。

「現在はお菓子の販売がメインですが、この先スタッフを増やして徐々に体制を整えていく予定です。カフェでは一日を通してスープや軽食、コーヒーなどが楽しめて、パンのテイクアウトもできるようにしたい」と二人は話す。一時期に比べて店が減ってしまったこの御津駅周辺で、店のオープンを喜んでくれたご近所さんも多かったという。中には、週に何度も足を運んでくれる常連客も。“地域の人の日常になるような場”を目指し、二人は今日も想いを込めて焼き続ける。

DATA

ベージュ色の外壁、木製ドアの玄関、玄関横の大きなガラス窓に「PORCO」の文字がかかれたおしゃれな店舗の外観写真

ポルコ

 

  • 住所:愛知県豊川市御津町西方源農1-5
  • 営業時間:11時~18時(17時30分 ラストオーダー )(注意)売り切れ次第終了
  • 定休日:火・水曜日
  • 駐車場:あり
  • 電話:なし

松山悌大(まつやまやすひろ)・松山さおり(まつやまさおり)

松山悌大(まつやまやすひろ)
『PORCO』オーナーシェフ。豊川市出身。パン屋を営む両親のもとに生まれ、名古屋市の製菓専門学校を卒業。岡崎市でパティシエ、その後、東京・神奈川でベーカリー、カフェ、シェフとして経験を積む。2020年に地元へUターンし、2021年11月に店をオープン。

松山さおり(まつやまさおり)
名古屋市出身。悌大さんと同じ名古屋市の製菓専門学校に通ってお菓子の知識を身につけ、東京の飲食店で働く。結婚して豊川市に移り住み、夫婦でイベント出店などを行いながら開業準備を進めてきた。店では主に接客とカフェのサービスを担当。

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  • (a)転入前5年以上市外に在住
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  • (c)転入後10年以上市内に定住する意思がある。
  • (d)町内会へ加入する。
  • (e)市税等の滞納がない。
  • (f)暴力団員でない。

以上6点になります。

この記事に関するお問い合わせ先

企画部 元気なとよかわ発信課
所在地:442-8601
愛知県豊川市諏訪1丁目1番地
電話番号:0533-95-0260
ファックス番号:0533-89-2125
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