地元の花のハチミツを召し上がれ

更新日:2025年01月30日

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「はちみつ」と書かれた瓶が10瓶横に並べられている写真

榎本はちみつベリーファーム 榎本 佐和子

みかんの木と、軽トラックの前に女性が笑顔で微笑んでいる写真

農業未経験!趣味が高じて養蜂家へ

豊川市御津町(みとちょう)の「榎本はちみつベリーファーム」代表の榎本佐和子さん。榎本さんは「はちみつマイスター」の資格をもつ養蜂家で、無農薬ブルーベリー栽培などにも力を入れており、そのブルーベリーは将棋の藤井聡太八冠の勝負おやつに使われたことで話題になった。根菜類を中心とした季節の野菜や、烏骨鶏・名古屋コーチンの卵の販売なども行う、農業女子だ。
農業を始めたのは12年前。夫や義父の趣味が家庭菜園で、果樹や野菜作りを手伝ったことがきっかけだ。それまで農業にはまったくの無縁。子どものころは読書好きでおとなしい女の子で、大学では文学を専攻。卒業後はデザインや事務系の仕事をしていた。ただ家庭菜園は始めてみると楽しく、すぐに夢中になった。特にもともと植えてあったブルーベリーの栽培に熱を入れ、そのブルーベリーの花粉交配に使うミツバチにまで興味が湧くようになった。一般的に果樹農家はハチを購入し、飼育で増やしながら交配時期に仕事をしてもらう。榎本さんはハチの生態や飼育についてインターネットなどで学ぶにつれ、ハチの飼育がどんどん面白くなり、夢中になってハチを増やしていった。そしてついに養蜂をスタートさせた。

ベリー畑で女性がしゃがんで実を摘んでいる写真

ベリーの収穫

籠に沢山の数のブルーベリーが盛ってある写真

さまざまな品種のブルーベリー

養蜂帽子を被り、手袋を付けた女性が巣板を手に持っている写真

巣板にたっぷりとついたハチミツ

「はちみつ」とかかれた瓶が敷き詰められるように並んでいる写真

非加熱の生ハチミツ「百花はちみつ」

農業器具の前に、男女8人が横一列に並んで立っている写真

農業女子プロジェクトで、企業と一緒に開発した新商品のプロモーション 

無理せず今のベストを尽くしたい

養蜂の方法は養蜂場を移動させない「定置養蜂」。巣箱をブルーベリー畑の一角に置き、ミツバチは行動範囲の半径約2キロを自由に飛び回ってさまざまな種類の花の蜜を集める。採れたハチミツは、加熱した輸入物と違って非加熱で、「その美味しさに驚きました」と榎本さん。農作物と同じように、ご近所さんにおすそ分けしたり、友人にプレゼントしたりすると、「購入したい」という声が届くように。年々採取量が増えていたことや、設備投資の額も趣味の域を超えていると感じていたこともあり、2012年に「榎本はちみつベリーファーム」を立ち上げ、ハチミツとブルーベリーの生産・加工販売事業を始めたのだった。
それを機にどんどん農業の魅力に引き込まれた。ブルーベリーの種類を増やし、採卵用の烏骨鶏を平飼いでのびのびと育て、サツマイモやジャガイモなどはほぼ無農薬で栽培。営業活動にも力を入れ、植物の生育についても熱心に学んだ。家族の協力を得て畑作業に打ち込み、作物はSNSを通じて個人販売したり、地元JAの産地直売所やフードオアシスあつみなどでも売られるようになった。さらにオンラインショップでの販売も好評だ。
マルシェやイベントなどにも積極的に参加してジャムやハチミツなどをPR。地元のケーキ屋さんや飲食店などで利用されるようになった。そんななか、2020年、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で開催された将棋の王位戦で、藤井聡太七段(当時)が、榎本さんのベリーを使ったタルトをおやつに選んで話題になった。
「生産から、びん詰めやパック詰め、販売まで自分で行う6次産業で10年間。いろいろと失敗もしましたが、結果もかえってきています。無理せずベストを尽くすことで今の状態を継続できたらなと思います」。農林水産省の「農業女子プロジェクト」のメンバーとしても広く活動してきた榎本さん。「全国で、もっともっと女性の農業者が増えるといいなと思います」。

DATA

みかんの木と軽トラックの前に笑顔で女性が振り返っている写真

榎本 佐和子(えのもと さわこ)

榎本はちみつベリーファーム代表。農業・養蜂家。
2012年に豊川市で養蜂・果樹園などをスタートさせる。
はちみつマイスター、はちみつテイスティング認定講師、ジュニア野菜ソムリエ。

農業女子プロジェクトメンバー、豊川市農業委員。

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  • (a)転入前5年以上市外に在住
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  • (c)転入後10年以上市内に定住する意思がある。
  • (d)町内会へ加入する。
  • (e)市税等の滞納がない。
  • (f)暴力団員でない。

以上6点になります。

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