総合行政ネットワーク整備事業
更新日:2022年4月13日
総合行政ネットワークとは?
総合行政ネットワークの背景及び目的
総合行政ネットワーク(Local Government Wide Area Network)(以下「LGWAN」という。)は、地方公共団体の組織内ネットワーク(以下「庁内LAN」という。)を相互に接続し、地方公共団体間のコミュニケーションの円滑化、情報の共有による情報の高度利用を図ることを目的とする、高度なセキュリティを維持した行政専用のネットワークです。運営主体は、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が担っています。
平成13年度から運用が行われており、現在、全ての都道府県及び市区町村が接続されているほか、一部事務組合及び広域連合の接続も増加しています。また、国の府省間ネットワークである「政府共通ネットワーク」と相互接続しており、地方公共団体と国の機関との情報交換にも利用されています。
LGWANの基本方針
LGWANは、以下の基本方針に基づいています。
- 全ての地方公共団体を収容可能な行政内に閉じたネットワーク
- 高度なセキュリティを確保
- 情報通信分野における標準的な技術を採用
- 政府共通ネットワークとの相互接続
- 全ての地方公共団体が現実に負担できる費用で運用
- 各市町村や都道府県におけるネットワーク規模、多様な情報化の進度や方法の違いを吸収
- 地方公共団体が持つ既存設備の有効利用
- 電子メール、掲示板及びメーリングリスト等の横断的サービスを提供
LGWANで利用できるサービス
LGWANでは、電子メール、電子掲示板などの基本的サービスのほか、地方公共団体が発信する電子文書等について、秘密を保持し、認証を行い、改ざんや否認を防止するための地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)のシステムを運営するとともに、アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)による様々な行政用アプリケーションサービスが提供されております。
LGWANのメリット
(1)行政事務の効率化・迅速化
地方公共団体間の相互接続に加え、政府共通ネットワークとの相互接続で、さらに広範な情報交換、情報共有を実現することにより、行政事務の効率化・迅速化が可能になります。
(2)重複投資の抑制
個別業務にとらわれない柔軟で汎用的な情報通信ネットワークとして構築しており、地方公共団体におけるネットワークへの重複投資の抑制、維持・運営費用の削減が可能になります。
(3)住民サービスの向上
住民生活に必要な行政情報の提供、申請・届出等の手続の電子化等、国と地方公共団体を通じた一体化された行政サービスを提供することにより、住民サービスの向上に寄与します。
政府共通ネットワークとは?
政府共通ネットワークとは、各府省のLAN(ローカルエリアネットワーク)を結ぶ府省間WAN(ワイドエリアネットワーク)のことです。平成9年1月から「霞が関WAN」として運用が開始され、平成25年1月からは「政府共通ネットワーク」に移行しています。
第四次LGWANへの移行について
地方公共団体情報システム機構が運用している第三次LGWANが平成31年3月をもって終了し、平成31年4月より第四次LGWANの運用が開始されています。本市でも、第四次LGWANへの接続切替えを行っています。
第四次LGWANの主題
第四次LGWANは、番号制度等の運用に必要なセキュリティや信頼性を確保しつつ、基盤の機能性及び拡張性を強化し、安定し利用しやすいサービス提供が継続できる地方行政ネットワーク基盤です。
第四次LGWANの整備目的と実現目標
第四次LGWANは、以下の整備目的と実現目標により整備されています。
- 費用面を考慮したセキュリティ対策の一層の強化
- 継続的かつ安定的なサービス基盤提供のための機能及び性能の強化
- ネットワーク構成やサービス機能の集約及び一元化等による費用対効果の最適化
- RASIS(信頼性、可用性、保守性、保全性、機密性)を念頭としたネットワーク構成のさらなる拡張性強化
- 柔軟性のある運用業務のあり方やサービス提供
関連リンク
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