「青い目の人形ヘレンの歴史」
更新日:2024年2月13日
御津南部小にやってきたヘレン
青い目の人形 ヘレン
1927(昭和2)年にヘレンが御津南部小学校にきました。日本では珍しい青い目をした人形でした。
当時、アメリカでは移民問題による排日運動が起こっていました。両国の関係が悪くなり、ギューリック博士が中心となり、友好関係を築こうと日本各地に贈ってくれました。ひな祭りに間に合うように贈られてきました。
昭和2年 ヘレンの歓迎会
昭和2年 歓迎会の様子
御津南部小でも人形歓迎会を開いて迎えました。そのお礼として日本から57体の市松人形を贈りました。
しかし、昭和16年太平洋戦争が始まると青い目の人形たちは、真っ先に敵国の人形として迫害や処分の対象となりました。
日本に贈られてきた約12000体の人形のほとんどは池に沈められ、竹やりでつつかれ、火あぶりにされるなどで姿を消していきました。
ヘレンとミス愛知の今
あかり
1985(昭和60)年に御津南部小学校で青い目の人形が作法室から見つかりました。
2013(平成25)年10月に愛知から贈った市松人形の「ミス愛知」がアメリカのミネソタ州で発見されました。ちなみに青い目の人形は愛知で9体、全国で327体残っています。
当時、御津南部小学校の先生だった人が守ってくれたので、今現在青い目の人形ヘレンは、御津南部小学校の校長室で、大切に保管されています。
また、あかりちゃんは、下佐脇に住んでいた中村さんがミス愛知を思い出して寄贈してくれました。
新しい青い目の人形リーサについて
リーサ
平成21年2009年に御津南部小学校にやって来ました。リーサを贈ってくれたのは、ギューリック博士の孫ギューリック3世です。ギューリック博士は、昔、御津南部小学校に、ヘレンを贈ってきてくれた人です。
豊川市の元中学校の先生の力添えで、ヘレンが現在も御津南部小に残っていることを知って、ギューリック3世が友情の証としてリーサを贈ってきてくれました。平成21年3月11日に、リーサの歓迎会が盛大に行われました。
歓迎会では、人形を迎える歌も作られて、青い目の人形を歓迎しました。現在リーサはヘレンとともに御津南部小学校の校長室で大切に保管されています。
ヘレンとリーサは、今でも御津南部小学校の子供たちに愛されています。
文責 平成26年度卒業生
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御津南部小学校
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