「広報とよかわ」2022年11月号(特集)

更新日:2025年01月30日

ページID : 6232

特集 地域の命綱 消防団

火災や大規模災害発生時などに、地域を守るため活動する消防団。今回の特集では、消防署職員と協力して消火・救助活動を行う、消防団の活動内容や団員たちの思いなどについて紹介します。詳しいことは、消防本部総務課(電話:0533-89-9576)へお問い合わせください。

地域の防災リーダー

消防団は、消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置されている消防機関です。地域に密着して活動する消防団員は、消防署職員とは異なり、会社員や学生などの本業の傍ら、地域の防災リーダーという役割を担っています。
市内の火災発生件数は増加傾向にあり、令和4年1月から9月までの火災発生件数は41件、昨年の同時期の26件と比べて約1.6倍となっています。多発する自然災害など、私たちを取り巻く環境が変化する中で必要なのは、一人一人が防災に対する意識を高めること。消防団員は、火災や大規模災害発生時に、自宅や職場などから現場に駆け付けて消火・救助活動を行う他、地域の防災意識向上のため、火災予防の啓発活動も行っています。

豊川市消防団

令和3年中には25件の火災現場に出動し、消火活動などを行いました。地域で暮らしている経験を生かし、住民の安全安心を守るため、日々訓練に励んでいます。

  • 分団数 8方面隊26分団
  • 団員数 606人(うち女性団員3人、20歳以下の団員3人)
  • 平均年齢 34.8歳
  • 過去5年間の年間平均出動件数 23件

(注記)分団数・団員数・平均年齢は、令和4年4月1日現在。

消防団の活動内容

出動

火災が発生すると、その地域の分団に所属する団員は現場に急行し、消防署職員と協力して消火活動などを行います。

訓練

消防団員のほとんどは本業があるため、仕事の後や休日を利用して水防訓練やポンプ操法の訓練などに取り組みます。

啓発

夜警や地域の防災イベントなどを通して火災予防の啓発を行い、地域の防災意識の向上に努めています。

主な年間行事

  • 4月 辞令交付式
    昇格者や新入団員などに辞令を交付。また、新入団員を対象に講習会を実施しています。
  • 9月 操法大会
    基本動作を迅速・的確に行えるかを競う大会。分団一丸となって、優勝を目指します。
  • 1月 消防出初式
    消防本部や消防署、消防団などによる分列行進の他、一斉放水を行い、防火・防災への誓いを新たにします。
  • 3月 消防団観閲式
    消防団活動の集大成として、団員が訓練の成果を披露。消防団・団員などへの表彰も行われます。

消防出初式で消防車に乗って行進する小学生を募集しています!

  • 日時 令和5年1月7日(土曜)9時30分から
  • 会場 自衛隊グラウンド(予定)
  • 対象 市内に在住の小学生(保護者同伴)
  • 定員 16人
  • 申込 11月1日から25日まで、電話で、消防本部総務課(電話:0533-89-9576)へ。応募者多数の場合は、新規の方を優先の上、抽選。12月2日(金曜)までに、当選者だけ連絡します
  • その他 当選者の受付番号をこちらに掲載します。受付番号は申込時にお伝えします

地域との信頼関係が大切です 豊川市消防団長 小野 英樹さん

自分の住む地域に貢献したいという気持ちで入団し、10年以上活動を続けています。近年多発している大規模災害発生時には、全国各地において多くの消防団員が住民の避難支援、被災者の救出や救助活動で活躍している姿が見られます。地域で暮らし、その地域の特性を知っている消防団の重要性が再認識されていると思います。
火災現場では、地域の方から感謝の言葉をかけられることもあり、やりがいになっています。また、地元のイベントなどに消防団が参加することで、地域とのつながりも感じています。
消防団を中心に地域の防災力をより高めるためには、私たちの活動をもっと知ってもらうことが必要です。地域との信頼関係を維持し、地域全体で防災に取り組んでいけるよう活動を続けていきます。今後も、消防団の活動にご理解と応援をよろしくお願いします。

消防団PR動画を制作しました

出演者は全員、現役の消防団員。災害現場での活動内容を紹介しています。ぜひご覧ください!動画は以下のリンク

頼れる仲間と貴重な経験を 牛久保分団 内藤 喜寛さん

父や地元の先輩が入団していたこともあり、消防団は昔から身近な存在でした。3年前、先輩に誘われて入団。昨年の火災では、初めて先頭で消火活動を行いました。緊張しましたが、頼もしい分団長や仲間の支えもあり、落ち着いて消火することができました。
また、今年8月、愛知県消防操法大会のポンプ車操法の部に、牛久保分団が豊川市代表として出場。メンバーに選ばれ、大会の数カ月前から毎日2時間程度練習しました。分団一丸となって挑み、結果は7位入賞。優勝を目指していたので悔しさはありますが、貴重な経験ができました。これからも訓練に励み、地域の安全を守り続けたいと思っています。

大変だけど「かっこいい」! 桜町分団 秋山 美緒さん

3年前、元消防団員の上司に誘われて、消防団が行う訓練の見学に行きました。ホースで放水している団員の姿を見て、「かっこいい」と感じたのが入団のきっかけです。活動に対して職場の理解があり、火災発生メールが届くと「行っておいで」と言ってくれ、ありがたいです。
私が昔住んでいた県外の地域では、消防団の活動があまり活発ではありませんでした。現在行っている月2回の夜警では、子どもが消防車に手を振ってくれるなど、豊川市は消防団が地域に溶け込んでいると感じます。覚えることが多く大変なこともありますが、普段はアットホームで明るい雰囲気です。皆さんも私たちと一緒に活動してみませんか。

消防団は地域防災力の要です 消防署長 伊藤 正人

消防団と消防署の関係は、「両翼の翼」。どちらが欠けても、円滑な消火活動は難しくなります。特に、林野火災など、消火に多くの人員が求められる現場では、消防団の力が必要不可欠です。また、消防署職員は鎮火後、次の災害に備えて消防署に戻る必要があるため、長く現場に留まることができません。そのため消防団は、鎮火後の残火処理や現場の監視など、大切な役割を担っています。
核家族化が進み、隣近所との関係がより希薄になっていくことが予想されています。こうした中、「あの家には足が不自由な高齢者がいる」など、地元を熟知した消防団の存在が重要となります。
今後、南海トラフ地震などの大規模災害に加え、建物火災など、常にさまざまな災害が発生する恐れがあります。これからも、消防団と消防署で合同訓練を行うことで連携を密にし、地域防災力のさらなる強化を目指します。

私たちと一緒に地域を守るヒーローになりましょう!!

消防団員

非常勤特別職の公務員として、火災の消火や予防、人命救助の技術を身につけ、地域の安全を守るため活動する消防団員を募集しています。

  • 対象 次の全てに該当する方(1)18歳以上で健康(2)市内に在住、または在勤
  • 待遇 団員階級に応じた報酬、出動報酬、公務災害補償、被服の貸与、退職報償金制度、表彰制度
  • その他 詳しいことは、電話で、消防本部総務課(電話:0533-89-9576)へ

消防団応援事業所

まちの安全安心を守る消防団員を地域を挙げて応援するため、消防団員に対し、割引などのサービスを提供する「消防団応援事業所」を募集しています。

  • 対象 市内に店舗などを有する事業所
  • 申込 随時受付。申込書を、直接、郵送(〒442-8601諏訪1丁目1)、またはファックス(0533-89-9523)で、消防本部総務課(北庁舎5階)へ。申込書は、消防本部総務課にあります(以下のリンクからダウンロード可)
  • その他 提供するサービスの内容は、自由に設定できます。応援事業所の情報は、以下のリンクなどで紹介しています

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

企画部 秘書課
所在地:442-8601
愛知県豊川市諏訪1丁目1番地
電話番号:0533-89-2121
ファックス番号:0533-89-2124
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