がん検診の検査内容
更新日:2024年3月15日
がん検診を受ける前にご確認を:
- 市のがん検診の対象者は豊川市に住所を有する方です。また、ご自身や配偶者の勤め先や人間ドック等でがん検診を受ける機会のある方はそちらを優先してください。
- すでに自覚症状のある方は、検診を受けるのではなく、速やかに医療機関で診察を受けてください。
- 該当する検診項目の疾患で経過観察中、治療中の方は検診対象外です。
- 妊娠中、授乳中の方は、受けられない項目もあります。申し込み時に確認してください。
検診の結果「要精密検査」となった場合は、必ず精密検査を受けてください。
豊川市のがん検診の種類:
結核・肺がん検診
肺がんは、がんによる死亡原因の上位(男性1位・女性2位)に位置するがんです。
早期では、ほぼ無症状ですので、毎年の検診が重要です。
たばこを吸う人は男性では5倍、女性では4倍肺がんで亡くなるリスクが高くなり、全身のがんの発症リスクも高まりますので、禁煙をしましょう。たばこを吸わない人でも受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)で肺がんのリスクが上がります。
胸部エックス線撮影
上半身(胸部)をレントゲンにて撮影します。
検査時は、薄い肌着等1枚で撮影します。金具・プラスチック類はエックス線写真に写りますので、受診時に外して下さい。
注記:妊娠または、その可能性のある方は受けられません。
喀痰細胞診検査
問診の内容により喫煙状況に応じて追加で、喀痰細胞診検査を実施します。
専用の容器に痰を採取し提出します。
これは、気管支等から痰に混じって出てくるがん細胞の有無を調べる検査です。
大腸がん検診
患者数が増加しており、がんによる死亡原因の上位(男性2位・女性1位)に位置しています。
大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。原因は生活習慣と関わりがあるとされており、赤肉、加工肉、の摂取、飲酒、喫煙により大腸がんの発生する危険性が高まります。大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔内に散らばったり、あるいは、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺などの別の臓器に転移したりします。
便潜血反応検査(便を2日分採取)
事前にお渡しする容器に2日分の便を採便し提出します。
便に混じった大腸からの出血を調べる検査です。
目には見えない微量な血液でも調べることができます。
注記:
生理中は避けてください。
採便方法や保管状態により正しい判定結果がでないことがありますので、説明書をよく読んでから採取してください。
胃がん検診
胃がんは50歳以降に多く、わが国のがんによる死亡原因の上位(男性3位・女性5位)に位置するがんです。
胃の内壁の内側を覆う粘膜の細胞がヘリコバクター・ピロリ菌の感染や塩分の取りすぎ、喫煙などの原因でがん細胞となり、無秩序に増えていくことにより発生します。がんが深く進むことにより、近くにある大腸や膵臓にも広がっていきます。また、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って、離れた臓器に転移が起こることがあります。
(1)胃部エックス線撮影(バリウム)
空腹の状態で、バリウム(造影剤)を飲みます。
身体の向きを変えながら数枚撮影します。
注記:胃の切除手術をしたことのある方は受けられません。
(2)胃内視鏡検査(カメラ)
空腹の状態で、口または鼻から内視鏡(カメラ)を挿入して、食道、胃、十二指腸を直接観察する検査です。
検査時に、ピロリ菌検査・組織を調べる生検が必要となった場合は、検診の自己負担金のほかに、生検に対する保険診療の自己負担が発生します。
注記:下記に該当する方は受けられません。
- 妊娠中の方
- 入院中の方
- 胃疾患で治療中の方
- 胃全摘手術後の方
- 咽頭・鼻腔に重篤な疾患があり、内視鏡の挿入ができない方
- 呼吸不全のある方
- 急性心筋梗塞や重篤な不整脈などの心疾患のある方
- 明らかな出血傾向またはその疑いのある方
- 収縮時血圧が極めて高い方
乳がん検診
女性のがんの中でも多く(罹患率女性1位)、がんによる死亡原因の上位(女性4位)に位置するがんです。
乳腺を構成している組織のうち、約90%が乳管から発生し、約5~10%は小葉にできます。乳がんの発生は、30代で急激に増加します。要因としては、ホルモン補充療法、初経年齢が早い、閉経年齢が遅い、出産歴がない、初産年齢が遅いなどの女性ホルモンの影響や、食習慣や飲酒、肥満、家族歴などの要因もあります。
しこりを形成する乳がんが最も多いのですが、がんの性質によってはしこりをつくらない場合もあります。その他、皮膚のひきつれ、えくぼ、乳頭から血性の分泌物が出るなどの症状がみられることもあります。
早期に発見し治療を受ければ、治る可能性が約90%以上と高い病気です。乳がんが進行すると、リンパ節や骨、肺、肝臓など、乳房以外の臓器にがん細胞が転移して、様々な症状を引き起こしたり、命を脅かしたりするようになります。
女性のがんで最も多い乳がんの対策のために、世界的に広まってきた「ブレスト・アウェアネス」をご存知でしょうか。ブレストは乳房、アウェアネスは気づきという意味で、乳房を意識する生活習慣のことをいいます。
ブレスト・アウェアネスの詳細についてはこちら(PDF:609KB)
(1)乳房エックス線撮影(マンモグラフィ)
乳房を板ではさみ、圧迫して撮影します。
人によっては、痛みを感じる場合がありますが、数十秒ほどです。
触診ではわからない小さながんを発見することができます。
注記:次に該当する方は、受けられません。
- 妊娠中、授乳中、授乳終了後6か月以内の方
- 心臓ペースメーカーを装着の方
- 豊胸手術を受けられた方
- 胸部にリザーバー、V-Pシャントを施工されている方
- ワーファリン等を服薬している方、出血すると血が止まりにくい方は、乳房の圧迫により内出血をきたすことがありますので、十分ご理解の上で受診してください。
(2)超音波断層撮影(エコー)
乳房の表面から超音波をあてて、しこりの有無を調べます。
注記:次に該当する方は、受診できない場合があります。
- 妊娠中、授乳中、授乳終了後6か月以内の方
子宮頸がん検診
子宮頸がんは、女性のがんの中でも上位(罹患率女性5位)に位置しています。また、30歳~40歳代の女性で近年増加傾向にあります。
子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分から発生します。子宮の入り口付近に発生することが多いので、婦人科の診察で観察や検査がしやすく、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要です。また、子宮頸がん検診は、「がんになる前の状態」を発見することができるため、2年に1回の定期的な検診が大切です。
内診・子宮頸部細胞診検査
内診台にあがり、医師による診察を受けます。
子宮の入り口の表面を綿棒などで軽くこすり、細胞を採取します。
採取した細胞を顕微鏡で調べます。
注記:次に該当する場合は受けられません。
- 子宮全摘手術をしたことのある方は受けられません。
- 生理中は避けてください。
≪性交渉の経験のない方へ≫
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が原因で引き起こされます。HPVの主な感染経路は性交渉と考えられており、性交経験のない方は、HPV感染のリスクは低いとされています。また、検診時に器具を使用することで、負傷、出血などを伴うことがあり、治療が必要となることがありますので、集団検診ではお断りしています。検診内容を納得の上で検診を希望される場合は、医療機関での受診をおすすめします。
前立腺がん検診
50歳を過ぎると急激に増加します。現在では男性におけるがん罹患者数で第1位となっています。早期では無症状のことがほとんどです。進行すると排尿困難、排尿時痛、血尿などの症状があらわれますが、これらは必ずしも前立腺がんに特有の症状ではないため、他の前立腺疾患と区別がつかないこともあります。早期に発見できれば予後のよいがんですが、他のがんと同様に進行すると根治が難しくなります。前立腺がんは一般的に進行が遅いのが特徴で、治療を延期しても生命予後に影響がない場合も少なくありません。
血液検査(PSA検査)
血液中にあるPSA(前立腺で産生される蛋白)の値を測定します。
注記:
PSA値は前立腺の良性疾患(前立腺肥大等)でも上昇するため、良性疾患の経過観察中の方は、この検診を受ける前に主治医にご相談ください。
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がん検診についての情報
独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター(外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます)
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お問い合わせ
子ども健康部 保健センター
所在地:442-0879
豊川市萩山町3丁目77番地の1・7
電話:0533-89-0610 ファックス:0533-89-5960