誰かの心のよりどころになる、コーヒーとカレーの店を目指して。

更新日:2025年01月30日

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3人の男性とエプロンとハットをかぶった1人の男性がカウンター越しに談笑している写真

コジゴロ 後藤 充暁

エプロンと帽子を着用した男性がカウンター越しに笑顔で微笑んでいる写真

移動販売で人の輪が広がり、まちの温かさを実感。

コーヒー、カレーライス、カレーパン。ポップなイラスト&文字の看板とスパイスの香りに誘われて扉を開くと、アートや音楽、本、雑貨が散りばめられた店内に、カルチャー好きの心がくすぐられる。フレンドリーな笑顔で迎えてくれる、みっちーことオーナーの後藤充暁さんは、30歳のときに建築業のサラリーマンから飲食業へ転身。

「おじいちゃんになっても、手に職をつけたかっこいい仕事を続けたくて、飲食の道へ。サラリーマンの仕事で気分がちょっと落ち込む時期に、現実から離れて、ふらっと気軽に立ち寄れる場所が欲しかったのですが、僕は豊川で見つけられなかったので、自分で作ろうと思ったのもきっかけです」と後藤さん。

5年で独立すると決め、豊川の自家焙煎コーヒー専門店「スペシャルティコーヒー 蒼」のスタッフとして、コーヒーを勉強しながら、キッチンカーで各地を巡って経験を積んだ。「『蒼』の倉橋さんは、積極的に若者を育ててくださる優しい方で、僕もめちゃくちゃお世話になりましたね。スパイスカレーは趣味で作っていたのですが、移動販売先のリクエストを受けて、コーヒーとカレーの提供スタイルに。当時のお客様が今の店に来てくれることもあり、出店の一つひとつが人の輪になっています」。

「コーヒー」・「カレーライス」・「カレーパン」とメニューが壁に掲げられたコジゴロの外観写真

店の前は、小学生の通学路でもある。「子どもたちが楽しいことに興味を持つ場所になって、『コジゴロのカレーを食べて育ちました』とか、将来バイトしてくれる子が出てくるのが夢ですね」。

奥側の厨カウンターからエプロンと帽子を被った1人の男性が笑顔で微笑んでいる写真

「豊川は海と山が近くて、達や親もいるので落ち着きます。岡崎や豊橋に比べると店が少ないので、自分が住むまちに都市部から人を呼べるようにしたいです」と後藤さん。店舗営業をしながら、イベントやポップアップの出店も行う。

壁にポストカードやポスターのようなものが無造作に貼られている写真

カルチャー全般に興味が強い後藤さん。店内にはさまざまな作家の作品が点在している。店を開く前から親交のある、名古屋のイラストレーター・マチダタケルさんとは、2周年イベントでオリジナルグッズ販売なども企画した。

座席の上部に複数の本やオブジェなどが並んでいる写真

喫茶店をリノベーションした店内は、女子一人でも入りやすい。カレーを食べた後にコーヒーをゆっくり飲めるように、2階を増床。

カレーらしきものを食べている複数の男性達に向かってエプロンとハットを被った1人の男性がカウンター越しに微笑んでいる写真

「普段しょうもないことを言っているけど、いざとなったときに相談に乗ってくれるコーヒー屋のマスターが理想です」。カウンター主体の1階は、後藤さんと来店客の会話が弾む。

中央に大根に見えるような盛り付けがされたご飯と野菜が添えられその左右にカレーが添えられている写真

一番人気の「バタークリームチキンカレー」や「みっちーの気まぐれ限定カレー」など、3種類のカレーを用意する。あいがけカレーや、辛いのが苦手な人でも食べられるマイルドな甘口が好評。

地元の人の生活に寄り添う、憩いの場所。

豊川で生まれ育ち、愛着のある地元で店舗の物件も探した後藤さん。「ここはサラリーマン時代の通勤路だったので、以前から知っていたんです。おばあちゃんが喫茶店のシャッターを開け閉めする日常を見て、いい生活だなと思っていました」。

豊川稲荷のイベント「縁」を一緒に開催した市役所職員からの紹介で、この物件を引き継ぐ若いオーナーを探していると聞いたが、店舗が狭くて即決できずに月日が経過。気になったまま2年悩んだ末、空間デザインを依頼したライフスタイルショップ「スプルーフ」の白井さんと内見し、客席数を減らしてテイクアウトをメインにした業態を思い付く。そして、奥様のこずえさんと二人で2019年7月に店をオープン。最寄りの名鉄国府駅を利用する通勤者やご近所の新興住宅地住民、店の前の通りを往来する車から注目を集め、スパイスカレーブームやコロナ禍のテイクアウト需要にも応えてファンが増加した。

「テイクアウトはカレーパンが有名になりましたが、嫁のアドバイスで始めたルゥの販売もご家庭用に喜ばれています」。看板商品のスパイスカレーはごはんに合うカレーをイメージし、豊川の人たちの舌に合わせて、国産の白米を使った親しみやすい味。11〜19時の通し営業で遅めランチにも対応し、コーヒーやスイーツ目当てのカフェとしても使える。ユーザー目線を大切にした店は、好きなものがリンクする人が人を呼ぶ、アットホームな雰囲気だ。

「常連のころから手伝っていた流れで」「通っていた親にアルバイトを勧められた」というスタッフが仲間入りしたり、馴染み客の大学生が就職の報告に来たり、と大きな家族のような店のストーリーが、これからも紡がれていく。

(注意)取材・撮影時のみ、マスクを外して撮影をしています。

DATA

咖喱中毒とかかれた木のオブジェが鉄でできた網の上に置いてある写真

cojigoro(コジゴロ)

  • 住所:愛知県豊川市八幡町上宿28-17
  • 営業時間:11時〜19時
  • 定休日:水曜日・木曜日
  • 駐車場:なし
  • 電話:070-4283-8335

後藤 充暁(ごとうみつあき)

豊川生まれ。豊川在住。2019年に念願の実店舗「コジゴロ」を奥さんとともにOPEN。当初予定していたコーヒー専門店ではなく、カレーパンやカレーライス、さらにはグッズなども販売する複合的な店へと独自進化し人気を拡大中。現在も移動販売などイベント出店は積極的に参加している。

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対象条件は、以下のいずれかに該当する方です。

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  • (c)転入後10年以上市内に定住する意思がある。
  • (d)町内会へ加入する。
  • (e)市税等の滞納がない。
  • (f)暴力団員でない。

以上6点になります。

この記事に関するお問い合わせ先

企画部 元気なとよかわ発信課
所在地:442-8601
愛知県豊川市諏訪1丁目1番地
電話番号:0533-95-0260
ファックス番号:0533-89-2125
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