たばこと健康について
更新日:2024年4月1日
たばこの害について
- タバコの煙の中には約5300種類の物質が含まれており、そのうち約70種類は発がん性物質です。
- 代表的な有害物質には、ニコチン、一酸化炭素、タールの他、カドミウム、ヒ素、アンモニア、シアン化水素、さらにはダイオキシンなどがあります。
- ニコチンには、依存性があるほか、血管収縮作用や胃酸の分泌促進作用があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを引き起こします。
- 一酸化炭素は、血管内皮を傷害して動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。また、ヘモグロビンとの結合力は酸素の約250倍も高く、酸素の運搬を妨害するため、持久力や作業能率が低下します。
(厚生労働省「禁煙と健康」「禁煙支援マニュアル」から一部抜粋)
受動喫煙の害について
タバコを吸わない人が知らず知らずのうちにタバコの煙を吸っていることを受動喫煙といい、最近問題になっています。喫煙している人のそばにいると、タバコを吸わない人までタバコの害を受けるからです。
受動喫煙でなぜタバコの害を受けるのか
タバコに火をつけたとき、先から立ちこめる煙を「副流煙」、喫煙者が吸い込む煙を「主流煙」と呼びます。副流煙はアンモニアなどの刺激性ガスを多く含み、目や咽頭の粘膜に刺激を与えます。また、副流煙はタール、ニコチン、一酸化炭素などの有害物質が主流煙に比べて、数倍も濃度が高いのです。換気の悪い部屋で喫煙すると、室内の空気がタバコの煙で汚染され、周囲の人のがん、心臓病等のリスクが増大するなど受動喫煙によってタバコを吸わない人の健康まで脅かされます。とくに、感受性の高い新生児、幼児、学童、老人、呼吸器疾患の人に対する影響は気をつけなければいけません。
平成30年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、段階的に施行され令和2年4月1日に全面施行されました。
豊川市の受動喫煙対策のページで詳細をご確認ください。
見えないタバコの害「サードハンドスモーク」について
タバコの煙が消えた後の有害物質を吸ってしまう残留受動喫煙のことをサードハンドスモーク(3rd Hand Smoke)といいます。
タバコの有害物質は、タバコを吸った人の息から40分以上で続けています。そして、髪の毛や衣類に残り、ちょっとずつ空気中に再浮遊します。また、周囲のカーテンや壁紙などにも付着し、数か月は再浮遊するといわれています。
「換気扇の下やベランダで吸っているから大丈夫」「煙が出ない加熱式たばこだから大丈夫」ではなく、たばこの害は目に見えなくても存在していることを意識しましょう。
禁煙を希望する方のサポートについて
保健師による健康相談
自分自身の健康を守るため、また周囲の人の健康を守るために、禁煙について考えてみませんか?
保健センターでは、禁煙やタバコに関する相談を「保健師による健康相談」で対応します。禁煙など関心のある方は、申し込んでください。
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