「広報とよかわ」2017年9月号(MY COLOR)
更新日:2017年9月1日
MY COLOR
きらっと☆とよかわっ!輝くひとVol.30
さまざまな分野で活躍する豊川市出身のトップランナーを紹介します
期待に応えられる競輪選手になりたい
〈競輪選手〉高橋 智香さん
今年7月にプロデビューを果たした、豊川市出身で初の女子競輪選手・高橋智香さんにお話を伺いました。
3歳から水泳を始め、小学6年生の時には、全国大会へ出場するほどだった高橋さん。高校では新しいことを始めたいと、さまざまな部活動を見学。部の雰囲気の良さと、仲の良い先輩がいるという理由で、自転車部へ入部した。
入部当初は、競技用自転車をうまく運転できず、日々の練習についていくことで精一杯だった。そんな中、高校1年生の夏、自転車競技を志す人たちが集まるガールズサマーキャンプに参加。高い意識を持つ参加者たちに刺激を受け、もっと速くなりたいと、これまで以上に練習に励むようになる。そして、翌年3月には全国大会へ出場するまでに成長。初出場ながら3位に入賞した。「風を切って走る感覚が気持ちよかった。大会の結果に周りの仲間も喜んでくれて、自転車がますます好きになった」と競技にのめり込み、その後も全国トップレベルの成績を残す。卒業後の進路を考えたとき、初出場した全国大会での気持ちが忘れられず、プロを目指す決意をした。
高校卒業後、日本競輪学校へ入学。競輪選手になるための厳しいカリキュラムを毎日こなしていたが、急にタイムが伸びなくなってしまった。次第に速くなっていく仲間を見て、気持ちばかりが焦ってしまっていたという。その状況の中でも、「大変なのは周りのみんなも同じ。がんばらないと」と、通常のトレーニングに加えて、毎朝5時から自主練習を続け、力をつけた。
学校を卒業し、今年5月、晴れて競輪選手に。7月に臨んだ松戸競輪場でのデビュー戦では、好スタートを決め序盤は先頭に立つも、結果は4位。「緊張してしまい、周りが見えなくなってしまった」と悔しさをのぞかせた。
現在は、次のレースに向け、豊橋競輪場で練習を積んでいる高橋さん。「お客さんが応援してくれるから競輪選手は走ることができる。目標は、皆さんの期待に応えられる選手になること」と話す。目標に向かって、ペダルを踏み続ける姿をこれからも応援していきたい。
プロフィール
高橋 智香(たかはし ちか)
東部小、東部中、桜丘高校、日本競輪学校を卒業。高校在学中には、豊橋競輪場のガールズケイリン育成プロジェクトへ参加。2017年5月、競輪選手に登録し、7月に松戸競輪場(千葉県)でデビュー。2017年7月1日現在、女子競輪選手の登録数は、全国で111人。豊川市出身は初。