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豊川市 きらっと☆とよかわっ!
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「広報とよかわ」2022年9月号(特集)

更新日:2022年9月1日

特集 史跡三河国分寺・尼寺跡 これまでの歩み、そして未来へ

八幡町に位置する史跡三河国分寺・国分尼寺跡。大正11年に国史跡の指定を受け、今年で100周年を迎えます。
今回の特集では、国分寺・国分尼寺の歴史や発掘調査の成果などをお伝えするとともに、100年の節目に開催する記念事業を紹介します。
詳しいことは、生涯学習課(電話:0533-88-8035)へ、お問い合わせください。

国分寺・国分尼寺の歴史

奈良時代、日本は60余りの国に分かれ、国ごとに国府(国の役所)が置かれていました。この頃の日本は、主導権争いをめぐる政情不安の中、天然痘が猛威を振るっており、医療技術が発達していなかった当時、多くの人が亡くなるという大混乱に陥っていました。天平
13年(741年)、仏教を厚く信仰していた聖武天皇は、国家の平和と繁栄を祈るため、各国の国府周辺に国分寺と国分尼寺を建立する詔を出しました。僧や尼僧が修行をする場となる国分寺・国分尼寺を建立することで仏教の力にすがり、国を治めようとしたと言われています。
三河国では、現在の八幡町付近に三河国分寺・国分尼寺跡があり、大正11年(1922年)、国の史跡指定を受けました。市教育委員会では、昭和50年代から本格的な発掘調査を行い、これまでに八幡町付近や、国府が置かれた白鳥町の様相が徐々に明らかとなり、この辺りが三河国の政治・経済・文化の中心地として栄えていたことが分かってきました。

国分寺・国分尼寺 基礎知識

国分寺・国分尼寺には、南大門・中門・金堂・講堂などの伽藍が配置された他、国分寺には五重塔が建てられていました。全国的な傾向として、国分尼寺は国分寺に比べ、主要な建物の規模・敷地ともにひと回り小さいことが発掘調査により分かっています。
用語解説
南大門 寺院の正面入口の門
回廊 建物間をつなぐ渡り廊下
金堂 本尊仏を安置する中心建物
講堂 経典の講義などを行う建物
伽藍 南大門・中門・金堂・塔といった寺院の主要建物の総称
築地塀 土を堅固に積み上げ壁の上部に屋根瓦を設けた構造の塀
鐘楼 鐘をつり下げて突き鳴らすための建物
経蔵 経典などの書物を収蔵する建物
僧房・尼房 僧・尼僧の寄宿舎
基壇 建物がのる土台のこと。沈下を防ぐため土を堅固に積み、湿気防止のため周囲より一段高く築かれる

発掘調査からよみがえる天平の遺産

三河国分寺跡 史跡整備に向けて

昭和39年度から令和3年度にかけて行われた発掘調査で寺の敷地は約180メートル四方、周囲は築地塀により区画されていたことが分かっています。また、南大門・中門・金堂・講堂・回廊・塔跡についての規模などが明らかになってきましたが、鐘楼・経蔵・僧房についてはまだはっきりとしたことが分かっていません。将来的な史跡整備に向けて、現在も発掘調査が行われています。

三河国分尼寺跡 国分寺クラスの大規模な伽藍

昭和42年度から平成11年度にかけて計11回の発掘調査を実施しました。昭和42年、南大門・中門・金堂・講堂・回廊といった主要な建物の位置や規模が明らかになりました。平成2年には、寺の敷地は約150メートル四方であることが判明しています。平成8年から平成11年の間に、新たに鐘楼・経蔵・尼房・北方建物といった建物跡を確認し、その全容がほぼ解明されました。また、金堂・講堂・中門などの主要伽藍については国分寺クラスの大きな規模であったことが分かっています。
平成17年、中門と回廊の一部を実物大に復元した三河国分尼寺跡史跡公園が開園し、併設する三河天平の里資料館には出土品などを展示しています。

インタビュー 三河国分尼寺跡史跡公園 ボランティアガイド 新井 敏己さん

地域の文化財を語り継ぐ
もともと歴史に興味があり、三河国分尼寺跡史跡公園開園時にボランティアガイドを募集していることを知り、応募しました。はじめの3年から4年は試行錯誤でしたが、自分なりに勉強し、見学者からの質問には何でも答えられるように努めています。
豊川市は歴史的価値のある文化財が多く残っている恵まれた地域だと思います。三河国分尼寺跡については、全国の中でもここまで立派に復元されているところは少なく、遠方からわざわざ見学に来られる方もいます。皆さんの身近にある地域の文化財と歴史について私たちガイドがわかりやすく解説しますので、まだ訪れたことがないという方は、ぜひ一度お越しください。

イベント 歴史再発見ウォーキング

国分寺塔跡をスタート地点に、各ポイントでボランティアガイドや職員による解説を受けながら史跡を歩いて巡るイベントです。全てのポイントを通過された方には、記念品を差し上げます。
日時 11月13日(日曜)(受付は10時00分まで)9時00分から12時00分まで(荒天の場合は20日(日曜)に順延)
会場 三河国分尼寺跡周辺
定員 100人(先着順)
費用 無料
申込 10月3日(月曜)から電話(電話:0533-88-5881)で三河天平の里資料館へ
その他 車でお越しの際は、臨時駐車場をご利用ください
【コース(予定)】 全長約5キロメートル
国分寺塔跡 → 国分寺跡発掘現場 → 国分寺北遺跡 → 芭蕉句碑 → 船山第1号墳
→ 久保古墳 → 三河国府跡(三河総社) → 上ノ蔵公園 → 三河国分尼寺跡史跡公園 → 国分寺塔跡
国分寺塔跡
建物の柱を載せる土台となる礎石が残っている。
芭蕉句碑
国府の俳人・米林下才二(べいりんげさいじ)が建てた、東三河で最も古い芭蕉句碑といわれている。
久保古墳
直径20メートルの円墳。規模・形態などから、6世紀から7世紀に造られたと考えられている。
三河国分尼寺跡史跡公園
中門と回廊の一部を復元した実物大の建物は、奈良時代の建築様式を再現している。

古代の歴史に思いをはせてみよう 史跡三河国分寺・尼寺跡 史跡指定100 周年記念展示

期間 9月28日から11月28日まで(火曜日、10月12日(水曜)、11月4日(金曜)・24日(木曜)は休館)
時間 9時00分から17時00分まで
会場 三河天平の里資料館展示室
入館料 無料
問合せ 三河天平の里資料館(電話:0533-88-5881)
展示テーマ
(1)建立の歴史的背景 (2)三河国分寺跡 (3)三河国分尼寺跡(4)所用瓦の変遷 (5)写真で振り返る調査の歩み

地域の誇るべき歴史的遺産を後世へ

名古屋大学大学院人文学研究科 考古学専門 教授 梶原義実さん
私の専門は古代寺院で、主に全国の国分寺から出土した瓦を基にした研究を行っています。その中でも三河国分寺・国分尼寺跡にはとても貴重な資料が残されており、発掘調査や保存活動も丁寧に行われている、全国的に見ても貴重な遺跡です。
三河国分寺・尼寺の特徴として、回廊が複廊式であることが挙げられます。廊下の中央に柱を設け、二列の形式にしたことで、一般的な回廊より高級な造りとなっています。また、建物の基礎部分である基壇に木材が使われていることも特徴です。土を固く積み上げた基壇は、崩れないように表層を石や瓦で覆うことが一般的ですが、三河では木材が使われていることが確認されました。木材は腐食し残りにくいため、見つけるには調査担当者の発掘調査技術の高さも求められます。そのため確認されている木装基壇は全国でも少なく、注目すべき点です。
約1300年前の遺跡は、先人たちがこの地域でどのような営みをしていたのか、歴史を知る大きな手掛かりとなります。当時の文化に触れて地域の歴史を知ることで、地元への愛着も深まってくると思います。この貴重な遺跡を、未来の世代へ残していってほしいと思います。

記念講演会

日時 11月6日(日曜)13時30分から16時20分まで
会場 文化会館
定員 80人(先着順)

申込 9月20日(火曜)から、電話(電話:0533-88-8035)で生涯学習課へ

【内容、講師】
内容 【報告1】史跡三河国分寺跡の発掘調査、講師 市職員
内容 【報告2】史跡三河国分尼寺跡の発掘調査と史跡整備、講師 市職員
内容 【基調講演】全国の国分寺からみた三河国分寺・尼寺跡、講師 名古屋大学大学院人文学研究科教授梶原義実さん

天平ロマンの夕べ

日時 9月23日(金曜)17時30分から20時00分まで (荒天の場合は24日(土曜)に順延)
会場 三河国分尼寺跡史跡公園
内容 万灯点灯、躍山境踊り、豊川産花きの展示
その他 車でお越しの際は、臨時駐車場をご利用ください

「広報とよかわ」2022年9月号(今月のトピックス)

お問い合わせ

企画部 秘書課
所在地:442-8601
豊川市諏訪1丁目1番地
電話:0533-89-2121 ファックス:0533-89-2124

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豊川市役所

〒442-8601 愛知県豊川市諏訪1丁目1番地 電話:0533-89-2111(代表)
開庁日時:月曜から金曜 午前8時30分から午後5時15分 閉庁日:土曜・日曜、国民の祝日、年末年始(12月29日から1月3日)
法人番号:1000020232076(法人番号について
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