年度始め式(市長訓示)
更新日:2013年4月1日
平成25年4月1日
おはようございます。平成25年度の年度始め式に当たりまして、一言ごあいさついたします。
非常に穏やかな桜満開の中でのすばらしい日に新年度を迎え、うれしく思うとともに、良い年が始まる気がしています。職員の皆さんには、日頃のご尽力に感謝します。
今年は、市制施行70周年という記念すべき年でもあります。1月から記念事業を実施しているところですが、全部で80以上の事業が予定されており、皆さんにはいろいろなところで事業に携わっていただくこととなります。職員一丸となって頑張っていただきたいと思います。
「アメリカ建国100年の時にはフランス政府が自由の女神をプレゼントしてくれた。建国200年には、無名の禅僧がメディテーションホールを贈ってくれた。」という記事がニューヨークタイムズに掲載されました。これは、昭和35年にわずか5ドルを持って渡米した日本の禅僧が、座禅を中心とした布教活動を行い、貧しいながらも一人のアメリカ人と知り合い、そのアメリカ人から寄付を受け、昭和51年にニューヨーク郊外に、敷地が170万坪もある大菩薩禅堂金剛寺という禅寺を建設したお話です。
そのアメリカ人とは、チェスター・カールソンというスウェーデンからの移民でした。彼もまた貧乏で、書き写しの仕事をしていたのですが、その労力を少しでも減らそうとコピー機を開発しました。彼は、IBM等の一流企業に売り込みにいくものの相手にされず、小さな企業、後のゼロックスで採用され、初めてコピー機を売り出したところ爆発的に売れ、一躍、億万長者になったそうです。
以上の話を本で読み、貧しい中でも、夢を抱いて地道に活動を続ければ、必ず成果が現れるという点に大変感動しました。
豊川市はいろいろな方から、大変頑張っている、元気があると評価いただいています。これは、職員の皆さんの地道な頑張りの成果だと思っています。
今年は70周年という節目であります。市民の福祉向上のために、職員皆さんの協力を得ながらすばらしい豊川市を築いていきたいと思っています。市民病院の開院、学校給食センター、消防署南分署など、いろいろな事業が着実に進んでおり、引き続き、市民の要望や期待に応え、着実に事業を進めていきたいと思います。
退職金や給与カットなど、国民の公務員への目が大変厳しくなっている昨今、課題は多いですが、皆さんと力を合わせて乗り切っていきたいと思いますので、今年一年、よろしくお願いします。
以上で、年度始めの訓示といたします。