豊川市制施行78周年記念式典式辞

　豊川市制78周年記念式典にあたり一言ご挨拶申し上げます。
　豊川市は昭和18年6月1日に旧宝飯郡の豊川・牛久保・国府の3町と八幡村との新設合併で誕生いたしました。その後、昭和30年には八名郡三上村、昭和34年に御油町、そして平成に入り一宮町、音羽・御津の2町、そして小坂井町と3度の合併を経験して、現在の市域・人口となったものでございます。「合併に伴い市域の拡大と人口の増加を果たしてきた」といった構図となっているところでございます。
　私自身も平成の1市4町の合併破綻とその後の一宮町との合併には企画課長として合併協議会に参加しておりました。やはり、その思いもあり、旧4町の住民の皆さんには「合併して良かった」と思われるような施策を展開することが重要と考えマニフェストにも各種の事業を取り上げた次第でございます。そんな中、5月2日に「こざかい葵風館」のオープニングセレモニーが行われました。この建設にあたっては、平成27年の意見交換会、平成28年の基本計画の策定委員会共に全て出席いたしました。そして、当時の山脇市長の了解を得たうえで「地域の皆さんに愛される施設としたい。そのためには相応の財源投入も覚悟している。」という発言をオブザーバーとして地元の皆さんに話をさせていただきました。
　今後は私のマニフェストの基本理念の3にございます「市民と創る協働と健全財政のまち」の分野で、ファシリティの観点で一宮地区の公共施設の再編事業がスタートしております。こちらにも同じ考え方で臨んでまいりますのでよろしくお願いいたします。
　合併した他の地区につきましては、音羽町では、基本理念の2「子育て豊川応援団」の分野で保育園統合の事業を予定しております。こちらも一宮地区の大木町に大変すばらしい保育園ができたところでございます。今後整備していくものについても、これに負けないような保育園としてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
　御津町では、基本理念の1「暮らしやすさ第一豊川市」でございますが、愛知御津駅を橋上化する計画となっております。愛知御津駅の南側は、かなり未利用地が多いという状況でございます。橋上駅となれば、南側もかなり発展するのではないかと考えておりますので、着実に進めてまいりたいと思っております。
　小坂井地区ではマニフェスト事業ではございませんが、宿・伊奈町のエリアにおいて未利用地などの活用を推進できるよう、組合施行で実施する区画整理に一定の財源投入をしながら事業を進めてまいります。豊川市の人口増につながるものと考えますので、どうかよろしくお願いします。
　旧豊川市の分野では、私のマニフェストの1丁目1番地でもある「商業施設の誘致」、これに伴い毎年1000人の社会増を目指すという形になっております。イオンモールからは、スズキ株式会社との土地譲渡の契約も大詰めを迎えているとのことです。契約締結後は整備に向けての動きを加速させて計画通り令和5年の3月までにはオープンの運びとなるというような約束をしていただきました。雇用の創出につながると考えておりますので、市としても周辺道路の整備等渋滞対策に万全を期してまいりたいと考えております。
　その他、マニフェスト事業の消防署本署の建て替え、総合保健センターの建設なども令和6年度には着手できるように着実な進展をお願いしたいと思います。
　最後に、「新型コロナワクチン接種について」でございますが、愛知県知事の会談の模様を拝見いたしますと、厚労省のホームページに接種率の各都道府県の動向が掲載されているということに言及される場面が多いように思われました。今後、県から接種率向上の働きかけもあろうかと思います。接種率向上は当然、豊川市民の感染リスクを減らすわけでございますので、是非とも全庁職員を挙げて協力体制を作って欲しいと思います。
　結びに、元気な豊川市を更に元気にするため職員の奮闘をお願いして式典の式辞とさせていただきます。