仕事始め式

令和5年1月4日

　職員の皆さま、新年明けましておめでとうございます。今年の三が日は天気が良く、風もあまり強くなくという天候で、皆さん充分にリフレッシュできたのではないかと思います。

　豊川稲荷の正月三が日の状況は、例年約150万人であった参拝客は令和3年は約26万人と、6分の1まで落ち込みましたが、昨年は約110万人、そしてこの令和5年は、3日間で約135万人と聞いています。

　1月2日に、大村知事が3年ぶりに初詣にお見えになったので私も同行させていただきましたが、通常と変わらないような賑わい状況でございました。豊川青年会議所などの活躍で「YORUMO-DE（ヨルモウデ）」がメディアに取り上げられたことで、新たな観光客を生み出したのではないかと大変喜ばしく思っています。

　豊川市は国勢調査の結果、前回より人口が2,225人増えており、イオンモール豊川が開業を予定していることも踏まえ、周辺自治体関係者から非常に元気があるとの評判を得ています。そしていよいよ、6月1日には市制施行80周年を迎えます。「もっと元気なとよかわを目指す80周年」というテーマのもと、103の記念事業をスタートいたします。市民の皆さまとともに盛り上げてまいりたいと考えていますので、よろしくお願いします。

　明日から新年度予算編成の市長査定に入りますが、市長1期目の締め括りの年となりますので、マニフェスト事業を適切に位置付けてまいります。基本理念1「暮らしやすさ第一豊川市」では、八幡地区の道路整備をイオンモール豊川オープンまでに確実に進めます。イオンモール豊川は約3,000人の新たな雇用を生むと言われており、これは豊川市の今後の定住人口の増加につながるものと考えています。その他、愛知御津駅の橋上化を新年度に進めます。有事の際に災害救助活動の拠点となる消防署本署の建て替えについてですが、昨年1月の政府の地震調査委員会では、南海トラフで今後40年以内にマグニチュード8～9級の地震が起こる確率は90%程度という大変ショッキングな発表がありました。その意味でも、この事業については令和6年の工事着手につながるよう、新年度は実施設計を位置付けていきたいと考えています。また、桜ヶ丘ミュージアムの茶室「心々庵」リニューアル工事は、今年度終了いたします。新年度に向け、皆さまに有効に使っていただける施設としたいと思っています。

　基本理念2「子育て豊川応援団」、日本一子育てしやすいまちでございますが、保育協会三蔵子保育園や市立小坂井東保育園など計画的な建て替えを進めるとともに、昨年6月に開設しました産前産後サポートセンター「くるみ」を含め、児童発達支援センターも設置予定の総合保健センター（仮称）について、令和6年の工事着手に向け、新年度に実施設計を行っていきたいと思っています。その他の子育て支援策として、私としては、ファーストバースデーお祝い金を継続してまいりたいと考えています。

　基本理念3「市民と創る協働と健全財政のまち」では、消防団員やスポーツ推進委員、交通安全指導隊員に対する活動費などの支援をマニフェスト事業に基づいて着実に取り組んでまいりました。今後は町内会の加入率低下防止に努めたいと思っています。やはり、町内会は行政の最大のパートナーであり、欠かすことが出来ません。電子回覧板「結ネット」導入支援を進めるなど、この問題についても新年度、しっかりと取り組んでいきたいと考えています。そして、環境面では引き続きパーク・アンド・ライド事業を進めるとともに、健全財政の分野では、私のマニフェストに掲げました一般会計市債残高30億円削減を達成したいと考えています。

　今後、大型事業がたくさん続きます。市役所本庁舎建て替えについては合併推進債を活用し、令和6年度末までに実施設計着手に間に合うよう進めてまいりたいと考えています。そして、大型事業が続くことから財政調整基金について、これまでの標準財政規模の20%という目標ではなく、もう少し高い目標を持ちたいと考えています。

　前市長のもと、以前は少数精鋭ということで合併に伴う余剰人員の適正化を進めていました。しかし、私が市長となってからの第6次豊川市定員適正化計画では、令和3年度からの5カ年で保育士と専門職を中心に事務職も増やし、全体では120人増やすという計画になっています。住民ニーズに対応するため、しっかりと進めてまいります。

　結びにあたり、今後も明るく風通しの良い職場を作ってまいります。今年1年が豊川市にとって、昨年のサッカーワールドカップで盛り上がったような「ブラボー」な年となるように、皆さんの活躍をお願い申し上げまして、私からの訓示とさせていただきます。