「広報とよかわ」2018年3月号(特集)
更新日:2018年3月1日
特集 イベントでまちの魅力を発信
市では、まちの魅力をPRして、市への愛着心を深めるとともに、多くの人を呼び込もうとシティセールスに取り組んでいます。そのような中、市内では近年、市民の手により立ち上げられたイベントが人気を集め、まちの魅力を伝える大きな力となっています。今回の特集では、市内外へ広がりをみせるイベントの魅力と合わせ、その立役者たちの思いなどを紹介します。
詳しいことは、秘書課(電話:0533-89-2121)まで、お問い合わせください。
新しいまちの魅力づくり
広がりをみせるこだわりのイベント
市内では、寺社の境内や公園の広場などの広いスペースにこだわりのお店を並べ、人々が気軽に立ち寄り、飲食や買い物などを楽しむイベントが開催され人気を集めています。
イベントを立ち上げたのは、市内に住む人たち。「生まれ育った豊川の地を元気にしたい」「子育て世代が楽しめる場を提供したい」など、さまざまな思いがきっかけでした。
これらのイベントは、定期的に開催され、口コミやSNSなどで評判を呼び、開催する度に来場者や出店者の数が増え続けています。その数は、多いもので来場者数1万人、出店数100店以上という規模にまで達しています。開催当初、来場者は市内の人が中心でしたが、豊橋市や田原市など、近隣の市からも訪れるようになり、出店者も、静岡県、岐阜県、三重県など、県外からも集まっています。
まちへの愛着や誇りといった思いから、人々が集う場をつくることは、このまちに人を呼び込む新しい魅力をつくることでもあります。市民の手によるまちの魅力づくりが、このまちに活気を与え、市のシティセールスにも大きく貢献しています。
市民がつくる、人気のイベントを紹介
- とが楽市 毎月第3水曜開催
砥鹿神社の里宮境内などで開催。東三河で活動する飲食店のキッチンカーを中心とした店が並びます。
出店数 約20店
- こどもがわらうとせかいがわらう 3月4日開催
東三河ふるさと公園で開催。子ども向けのワークショップを中心とした店が並びます。
出店数 約150店
- 縁 4月29日、11月3日開催
豊川稲荷境内で開催。東三河で活動する作家によるハンドメイドの雑貨を中心とした店が並びます。
出店数 約70店
- モノオトピクニック 5月5日から5月6日まで開催
桜ヶ丘公園で開催。ハンドメイドの雑貨やワークショップ、バンドなどによる音楽の生演奏が楽しめます。
出店数 約50店
人を引きつける新しいスタイル
イベントでは、飲食物や雑貨を買ったり、ワークショップを体験したりすることができます。
お店に並ぶ飲食物や雑貨は、こだわりを持って作られたものばかり。中には人気を集め、たくさんの人が行列を連ねるものもあります。出店者は来場者との会話の中で手掛けた品への思いや魅力を伝え、来場者はその良さを知り買い求めます。「作った人の顔が分かるから安心して食べられる」「作家さんの思いの詰まった雑貨が好きになった」など、来場者からも好評を得ています。
出店者と来場者が出会い会話を弾ませたり、気に入った小物を手にしたり、飲食をしながらくつろいだりするなど、自分のお気に入りのスタイルでイベントを楽しむ。これまでにない、新しい過ごし方を提案している点が、人々を引きつける魅力となっています。
フード ここでしか味わえない飲食メニュー
素材や味にこだわって作ったそこでしか食べられないものや、出来立てのおいしさが味わえるものなど、さまざまな飲食物が並びます。
グッズ 作家たちのこだわり雑貨
作家が一つ一つ手作りした、世界で一つだけの雑貨が並びます。バッグや財布、ファッション小物、アクセサリーなど品揃えも豊富です。
ワークショップ 手軽なモノづくりに大人も子どもも挑戦
大人も子どもも楽しめる小物や雑貨作りのワークショップができます。作り方のコツなどを教わりながら、手作りのおもしろさが味わえます。
イベントを“楽しむ”人たちの声
竹田 克義さん(豊橋市)、竹田 和久くん(豊橋市)
子どもにアレルギーがあるため、アレルギー素材を使わないパンやお菓子を求めてきました。仲良くなったお店の人とおしゃべりをするのも楽しみです。
西郷 典代さん(豊橋市)、西郷 香絵さん(豊橋市)
歩きながらお店にどんな商品が並んでいるのかを見ることができて、とても楽しいです。おしゃれなお店をたくさん知ることができました。
水野 雅人さん(豊田市)、水野 昌恵さん(豊田市)
地元の豊田で行われたイベントで知ったコーヒーのお店に行きたくて来ました。味も香りも気に入ったこだわりのコーヒーを飲み、くつろぎたいと思います。
野々村 直也さん(豊川市)、野々村 煌大くん(豊川市)
軽いおやつになるものはないかとお店を回っていると焼き菓子のお店を見つけました。オーガニックの素材を使っている点が気に入り、購入しました。
多くの人に楽しんでもらいたい 立役者たちの思い
地域の魅力を発信しようとイベントを立ち上げた立役者たちが、開催へのきっかけや思い、イベントを満喫するポイントなどを紹介します。
歴史ある砥鹿神社に多くの人を呼び込みたい
とが楽市 丸山 英昭さん
もりあげ隊メンバーとしてB-1グランプリin豊川の運営に従事。現在、キッチンカーなどで飲食業を経営しながら、まちおこし活動などを行っている。
砥鹿神社は、小さい頃から初詣や七五三などで訪れた思い入れのある場所です。イベントを立ち上げたのは、私がキッチンカーを始めた昨年の3月。「1300年以上の歴史を持つ有名なこのスポットにこだわりの食べ物のお店を出して、多くの人を呼び込みたい」と思ったことがきっかけでした。
イベントでは、飲食を中心としたレトロなキッチンカーなどをズラリと並べ、どこか懐かしい雰囲気を演出しています。毎月1回平日に開催しているため、特に子育て中のママたちが多く訪れ、仲間同士で集まり、おしゃべりをしながら楽しんでくれています。
将来的には、とが楽市だけでなく、地域の子どもたちにも呼びかけて、ボランティアガイドをしてもらうなど、一緒に砥鹿神社を盛り上げていくことができたらと考えています。
子どもと家族が笑顔になれる場所をつくりたい
こどもがわらうとせかいがわらう 加藤 典子さん
子どもと大人が一緒に成長するために、「こどもといっしょにプロジェクト」を結成。地域の活性化に貢献しようと、中学生にまちづくりの講話なども行っている。
14年経営してきた子ども服店でたくさんのお母さんと関わりあう中で、お母さんの幸せについてずっと考えてきました。自分自身も子育てをしながら仕事をする中で「子育て中のお母さんたちが社会とつながりを持ち、自分らしさをたいせつにする場を提供できないか」と考え、地域の事業者と協力して、子どもたちと一緒に楽しめるイベントを立ち上げました。
子どもたちが笑顔で楽しめるブースいっぱいの会場では、市内外で人気のお店やハンドメイドなどを手掛けるお母さんたちも多く出店しています。
「ママが笑うと家族が笑い、家族が笑うと子どもが笑う」それが「こどもがわらうとせかいがわらう」の原点です。子育てしやすい環境づくりにつながる活動をして、子どもと家族が笑顔になるお手伝いをしたいと思います。
イベントを通じて地域の活性化に貢献したい
縁 佐藤 勝亮さん
ジュエリー作家として店舗を経営する傍ら、豊川手しごと市実行委員会代表、豊川稲荷表参道発展会副会長などを務め、地域の活性化を図る活動を行っている。
私が小学生だった今から25年ほど前、地元である豊川稲荷や商店街は1年を通してとても賑やかでした。しかし最近では、お正月以外は年々参拝客が減り、かつての賑わいが失われつつあります。イベントを立ち上げたのは、「もっと豊川稲荷を身近に感じ、たくさんの人に来てもらいたい」という思いからでした。
昨年5回目の開催を迎え、何度も足を運んでくれるファンの方もでき、来場者数も増加しています。何よりもうれしかったのは、商店街にも活気が出たことです。イベント時には親子連れが多く訪れるため、子ども向け商品を取り揃える店もあります。
皆さんとの「縁」をつなぐこのイベントを通して、地域のよさを伝え、そこに住む人たちと一緒に盛り上げていくことができるよう、これからも活動していきたいと思います。
ものづくりの楽しさを感じてほしい
モノオトピクニック 安部 浩美さん
手作り雑貨などを手掛けるグループ「ソライロ」の代表。「モノオトプロジェクト」を立ち上げ、小物の販売と音楽を楽しむイベントを開催している。
子ども向けの雑貨などを手作りすることを趣味としていたママ友3人が集まり、庭先に店を出したり、他市のイベントに出店したりして小物などを販売していました。蒲郡市で開催されていた音楽と物販を楽しめるイベントを知り、「豊川でもこんなイベントを作り、ものづくりの発表の場にしたい」と思ったのがイベントを立ち上げたきっかけです。
イベントでは、手作り品や小物などのワークショップができる店が多く出店し、看板や会場を飾るフラッグなども私たちが手作りするなど、ものづくりにこだわっています。会場に流れる音楽を聴きながら、芝生の上でピクニック気分を味わってもらえたらうれしいです。
手作りのぬくもりや作る人の思いに触れて、ものづくりの楽しさを感じてほしいです。
まちを元気にするイベントを応援!きらっと☆とよかわっ!イベントサポート制度
市では、イベントなどの活性化とシティセールスの強化を図るため、民間などが開催するイベントなどについて、開催へのアドバイスや広報によるPRなどで支援をする「きらっと☆とよかわっ!イベントサポート制度」を実施しています。
内容 市の広報媒体によるPR、公共施設へのチラシなどの配布、後援の承認、シティセールスグッズの提供・貸出など
申込 イベントなどの開催日の10日前までに、申込書に事業概要がわかる資料を添えて、直接、秘書課(本庁舎2階)へ。こちらでも受付。申込書は秘書課にあります(こちらからダウンロード可)