「広報とよかわ」2018年3月号(MY COLOR)
更新日:2018年3月1日
MY COLOR
きらっと☆とよかわっ!輝くひとVol.36
さまざまな分野で活躍する豊川市出身のトップランナーを紹介します
全ての人に笑顔と情熱を与えたい
〈元プロサッカー選手〉近藤 岳登さん
Jリーグのヴィッセル神戸などで活躍した、豊川市初のプロサッカー選手・近藤岳登さんにお話を伺いました。
小学4年のとき、担任の先生の誘いでサッカーを始め、すぐに夢中になった。高校時代は、2年連続で国体メンバーに選ばれるなど、ストライカーとして活躍。しかし、高校最後の大会での敗退を機に、サッカーへの情熱が次第に薄れ、大阪体育大学に進学するも、わずか1カ月で退学した。
その後は、サッカーを一旦離れ、サーフショップで働きながら、サーフィンやスノーボードなどを経験したが「楽しいけれど、夢中になれなかった」という。自分にはサッカーしかないと気が付き、20歳のときに社会人チーム東海理化SCへ入部。中心選手として活躍した。
2年後、びわこ成蹊スポーツ大学に入学し、元U―17日本代表監督の松田保氏の指導のもと、大きく成長。関西学生リーグで得点王やアシスト王など個人タイトルを総なめにし、4年連続で優秀選手賞を受賞。こうした活躍が認められ、複数のプロチームからスカウトの声が掛かり、ヴィッセル神戸に入団した。
26歳でデビューという異例の遅咲きルーキー。日本代表監督からも注目されていたが、怪我などにより、1年目は出場機会を得られなかった。復帰後、監督の指示でフォワードからサイドバックへ転向。レギュラーの座をつかみ、チームに欠かせない存在となっていった。
プロ生活を続ける中で「応援してくれるファンの情熱が僕を走らせてくれた」と話す近藤さん。ファン感謝祭でギターライブを行ったり、トークショーでは楽しい会話で会場を盛り上げたりするなど、試合以外でもファンサービスを忘れず、多くのファンに愛された。
その後、度重なる怪我に悩まされ今年1月に引退を決意。現在はサッカーの普及や選手の育成を行いながら、メディアへの出演やモデルなど新しい分野での活躍を思い描いている。
「全ての人に笑顔と情熱を与えられる存在になれるよう挑戦し続けたい」と語る近藤さんを応援したい。
プロフィール
近藤 岳登(こんどう がくと)
1981年生まれ。桜木小、東部中、愛知産業大学三河高校、びわこ成蹊スポーツ大学を卒業。2007年にヴィッセル神戸へ入団し、翌年8月にリーグ戦デビューを果たす。その後、水戸ホーリーホック、FC大阪で活躍。現在、吉本興業に所属し、イベントの司会をつとめるなど、マルチな才能を発揮している。