「広報とよかわ」2018年12月号(MY COLOR)
更新日:2018年11月30日
MY COLOR
きらっと☆とよかわっ!輝くひとVol.45
さまざまな分野で活躍する豊川市出身のトップランナーを紹介します
一つ一つの目標を達成して成長し続けていきたい
〈プロサッカー選手〉菅原 由勢さん
幼い頃から運動が好きだった菅原さん。5歳のとき友達に誘われてサッカーを始め、すぐに夢中になった。小学生の頃は地元のクラブチームに入り、県内の大会で準優勝するなどの結果を残した。
遊びの延長で楽しんでいたサッカーだったが、次第に「プロになりたい。もっとレベルの高いところでやってみたい」と思うようになる。そして、中学生になり、名古屋グランパスU15に所属。周りは自分よりもうまい選手ばかりだったが、誰にも負けたくないという思いで練習に励んだ。
14歳のとき、同世代のトップ選手を集め、将来の日本代表を育成するエリートプログラムに参加。これを機に、15歳でU15日本代表メンバーに選出された。ヨーロッパ遠征では、フランス、イングランド、オランダといった強豪国と対戦。体格、スピード、技術、すべてにおいてレベルの差を感じた。「この経験で、世界が自分の基準になった」と話す。
17歳でU17ワールドカップに出場し、守りの要として活躍。グループリーグを突破し、決勝ラウンド一回戦で敗れはしたものの、優勝国イングランドを相手にPK戦までもつれ込む接戦を演じた。「まだまだ世界との差はあるが、自分たちの取り組み次第で追いつける、追い越せるはずだ」という手応えをつかんだ。
今年2月、名古屋グランパスでJリーグスタメンデビュー。大観衆の中、堂々としたプレーでチームの勝利に貢献したが、「プロの試合では、自分のプレーもしつつ、チームの勝利を最優先に考えなければいけない。今まで経験してきた試合とは明らかに違った」とプロとして戦うことの難しさも感じた。
今年10月から開催されたU20ワールドカップのアジア予選ではベスト4に進出。来年に行われる本大会への切符を手にした。現在、高校生活を続ける傍ら、U20ワールドカップとJリーグ、2つの舞台での活躍を目指して練習に励む。「日本代表として東京五輪とワールドカップに出場したい。自分を育ててくれた名古屋グランパスでタイトルを取ることも大きな目標」と語る菅原さんのさらなる活躍に期待したい。
プロフィール
菅原 由勢(すがわら ゆきなり)
桜町小、代田中を卒業。現在、東海学園高校3年生。13歳で名古屋グランパスU15に所属、今年4月にプロ契約。また、15歳から世代別の日本代表メンバーとして各大会に出場。今年10月にはU20ワールドカップのアジア予選に出場し、ベスト4進出に貢献。