「広報とよかわ」2019年1月号(特集)
更新日:2018年12月28日
年頭のごあいさつ 初春を迎えて
豊川市長 山脇 実
新年明けましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、輝かしい新年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。
昨年、豊川市は市制施行75周年の節目を迎えることができました。これもひとえに、市民の皆さまのご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、市長就任以来念願でありました「豊川海軍工廠平和公園」を開園することができました。市内外から多くの方に来園していただき、戦争による悲劇と平和の尊さを後世に伝えるたいせつさを改めて認識いたしました。将来を担う子どもたちの明るい未来のために、戦争のない世界の実現に向けて気持ちを新たに取り組んでまいります。
さて、昨今、我が国は、本格的な少子高齢化・人口減少社会を迎え、地方自治体を取り巻く環境は一段と厳しさを増しています。本市におきましてもこれらの課題に対応するため、第6次豊川市総合計画の中で特に「定住・交流」に関する施策を意識して各事業を進めております。今後も、豊川市の潜在的な魅力を積極的に発信するとともに、多様化する住民ニーズに応えることで、多くの方に選んでいただけるまちづくりを進めてまいります。
今年は、市民の皆さまとお約束しました「政策ビジョン4Sのまちづくり」に掲げる各種事業を市長3期目の集大成として精力的に実施してまいります。「子育てするなら豊川市」といわれるように、保育所、放課後児童クラブの受け入れ体制を拡充するとともに、小中学校普通教室へのエアコンの設置を全学校で完了いたします。また、災害に対する危機管理体制の強化を図るために、市役所敷地内に防災センターを建設します。そして、子どもから高齢者、障害がある方など、誰もが安心して暮らせるまちづくりの実現を目指すとともに、市債残高の削減や公共施設の適正配置のほか、民間との協働や政策間における連携を進めることで、将来にわたり持続可能な行財政運営に取り組んでまいります。
本年も市民の皆さまに意見をいただきながら、「子どもたちの笑顔があふれ安全安心で人にやさしいまち」を目指し、全力で市政運営に取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆さまにとりまして、幸多き年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
特集 未来を決める、選挙。主役は、投票する「私たち」
「選挙」は、私たちの声を政治に届けるたいせつな機会です。しかし、全国的に投票率が低下傾向にあり、国民・市民の政治に対する関心の低さが課題となっています。
今回の特集では、2月3日(日曜)に行われる愛知県知事選挙の詳細をお伝えするとともに、私たちの暮らしの未来を決める「選挙」について考えます。
詳しいことは、豊川市選挙管理委員会(電話:0533-89-2123)まで、お問い合わせください。
選挙の役割とは?
選挙とは、社会や私たちの生活をよりよくするため、私たちの代表者として活動する政治家を多数決で決めることをいいます。選挙で選ばれた人は、私たちの意見や考えを社会や生活に反映させようと、話し合いをしながら、法律や条例を作ったり、税金の使い道を決めたりしています。
上がらない「投票率」
私たちの暮らしに密接に関係している選挙ですが、近年、全国的に選挙の投票率の低さが課題となっています。豊川市でも同様で、過去3回の投票率は低下している状況です。
豊川市における過去3回の投票率の推移
豊川市長
・前々回 53.9パーセント
・前回 41.2パーセント
・直近 37.2パーセント
豊川市議会議員
・前々回 61.2パーセント
・前回 59.2パーセント
・直近 52.0パーセント
愛知県知事
・前々回 55.9パーセント
・前回 53.2パーセント
・直近 36.8パーセント
愛知県議会議員
・前々回 49.8パーセント
・前回 47.7パーセント
・直近 43.1パーセント
なぜ、投票に行かないの?
平成29年の衆議院議員総選挙後に全国の有権者を対象に行われた意識調査で、投票に行かなかった理由として多くあげられたのが、「選挙にあまり関心がなかった」「適当な候補者も政党もなかった」などでした。さらに、若者世代に着目してみると、「自分のように政治のことがわからない者は投票しない方がいいと思った」「政党の政策や候補者の人物像など、違いがよくわからなかった」という理由が多く見られます。
投票に行かなかった理由(複数回答)(上位5項目だけ掲載)
・選挙にあまり関心がなかったから 20.4パーセント
・適当な候補者も政党もなかったから 20.2パーセント
・仕事があったから 18.9パーセント
・政党の政策や候補者の人物像など、違いがよくわからなかったから 12.9パーセント
・選挙によって政治はよくならないと思ったから 12.4パーセント
(明るい選挙推進協会「第48回衆議院議員総選挙全国意識調査」)
Interview 18歳が選管委員長に聞きました 教えて! 選挙のコト
小坂井高校3年 杉浦 華那 さん
小坂井高校3年 村上 岳海 さん
豊川市選挙管理委員会 委員長 宮川 千弘 さん
杉浦 政治や選挙って私たちの生活とどう関係しているのですか?
委員長 例えば、学校で勉強する時間数、一クラスの人数、学校設備の基準なども全て政治が関わっています。また、子育て支援や交通安全・防犯・災害・環境対策、病気を治療するための費用、さらには平和をどう守るかも、全て政治が深く関わっています。
政治は国民全員で行うことはできません。そこで、選挙を行い、自分たちの代わりに政治を行う代表者を選びます。だから選挙の際にはみんなが投票に参加し、自分の思いを、自分に代わって形にしてくれる人を選ぶ必要があるのです。
村上 選挙に行かないと、どんな影響があるのでしょうか?
委員長 それは、自分の将来を他人任せにしてしまうことと同じことです。豊かな暮らしや理想的な社会を望む願いを、投票という形で意思表示しないと、政治には届きません。
自分たちの意見や願いを政治に反映させるためには、貴重な1票を投じることが必要なのです。
杉浦 誰に投票したらよいのかよく分からない人が多くいると思います。どう選んだらいいですか?
委員長 たいせつな1票を有効に使うためには、候補者や政党の政策を知っておく必要があります。投票の前にしっかり情報収集をしておくことが重要です。もしも誰に投票するのか迷うことがあったら、自分が生活している中で、何を一番大事にしているのかを考えてみるのもいいと思います。
家族や身近な人から、いろいろ勧められても、投票の参考にする、しないは、あなたの自由です。どの候補者や政党に投票するかは、人の意見を参考にしたとしても、最後はあなた自身がよく考えて決めることがたいせつです。
今年は、多くの選挙が予定されていますので、皆さん、ぜひ投票してください。
もっと知りたい!選挙TOPICS
選挙の種類
- 衆議院議員
任期満了(4年)によるものと、解散によって行われるものがある
- 参議院議員
任期は6年で解散はないが、3年ごとに半数が入れ替わるため、3年ごとに選挙が行われる
- 愛知県知事・豊川市長
県や市の政策を決めるトップを選ぶための選挙。任期は4年
- 愛知県議会議員・豊川市議会議員
任期は4年で、住民の代表として身近な声を行政へ届けたり、行政の施策をチェックしたりする役目がある
今年行われる選挙はこちら!
愛知県知事 2月3日
愛知県議会議員 4月7日
豊川市議会議員 4月21日
参議院議員 7月下旬(予定)
豊川市長 9月から10月(予定)
情報収集のしかた
- インターネット
候補者などのホームページやブログ、SNS(ツイッターやフェイスブックなど)、動画共有サービスなど
- 街頭演説
駅前や商店街などさまざまな場所で候補者が、直接、考えを語るもの
- 選挙公報
立候補者全員の氏名、経歴、意見や考えなどが掲載された新聞に似た印刷物。投票日の2日前までに、全ての世帯に配られる
愛知県知事選挙で、一票を。
投票日 2月3日(日曜)
投票時間 午前7時から午後8時まで
2月3日(日曜)は、愛知県知事選挙の投票日です。市選挙管理委員会では、投票環境の見直しを行い、今回の選挙から投票所などが変更となります。ここでは、愛知県知事選挙の詳細と見直しによる変更点をお伝えします。
投票所
1月17日(木曜)に、世帯ごとへ郵送する「投票所入場券」に記載の投票所で投票してください。
変更点 投票区と投票所
全ての投票区(投票を行う区域)の名称が変わり、一部投票区の投票所が変更となります。変更する投票所は次のとおりです。
投票所の変更一覧
【変更前 投票区 投票所、変更後 投票区 投票所】
変更前 投票区 桜木、投票所 桜木小学校体育館、変更後 投票区 東部第1 、投票所 桜木小学校体育館
変更前 投票区 桜木東、投票所 豊川公民館、変更後 投票区 東部第1、投票所 桜木小学校体育館
変更前 投票区 豊川、投票所 豊川小学校体育館、変更後 投票区 東部第2、投票所 豊川小学校体育館
変更前 投票区 古宿、投票所 古宿地区市民館、変更後 投票区 東部第2、投票所 豊川小学校体育館
変更前 投票区 金屋、投票所 金屋地区市民館、変更後 投票区 金屋第1、投票所 金屋小学校体育館
変更前 投票区 金屋南、投票所 金屋南地区市民館、変更後 投票区 金屋第1、投票所 金屋小学校体育館
変更前 投票区 牛久保、投票所 牛久保小学校体育館、変更後 投票区 南部第1、投票所 牛久保小学校体育館
変更前 投票区 牛久保北、投票所 稲市場公民館、変更後 投票区 南部第1、投票所 牛久保小学校体育館
変更前 投票区 睦美、投票所 睦美地区市民館、変更後 投票区 東部第5、投票所 東部小学校体育館
変更前 投票区 三上、投票所 三上地区市民館、変更後 投票区 東部第5、投票所 東部小学校体育館
変更前 投票区 国府北、投票所 国府保育園、変更後 投票区 西部第1、投票所 国府小学校体育館
変更前 投票区 国府、投票所 国府小学校体育館、変更後 投票区 西部第1、投票所 国府小学校体育館
変更前 投票区 桜町、投票所 桜町地区市民館、変更後 投票区 代田第1、投票所 桜町小学校体育館
変更前 投票区 中部、投票所 中部小学校体育館、変更後 投票区 南部第5 、投票所 中部小学校体育館
変更前 投票区 中部東、投票所 県営牛久保住宅集会室、変更後 投票区 南部第5、投票所 中部小学校体育館
変更前 投票区 御油、投票所 新丁区集会所、変更後 投票区 西部第4、投票所 御油小学校体育館
変更前 投票区 萩、投票所 萩地区市民館、変更後 投票区 音羽第3、投票所 萩小学校体育館
変更前 投票区 佐脇、投票所 構造改善センター下佐脇会館、変更後 投票区 御津第1、投票所 御津南部小学校多目的教室
変更前 投票区 御馬、投票所 御津南部小学校多目的教室、変更後 投票区 御津第1、投票所 御津南部小学校多目的教室
変更前 投票区 西方、投票所 御津生涯学習会館、変更後 投票区 御津第2 、投票所 御津生涯学習会館
変更前 投票区 赤根、投票所 あかね児童館、変更後 投票区 御津第2、投票所 御津生涯学習会館
変更前 投票区 小坂井、投票所 小坂井集会所、変更後 投票区 小坂井第1、投票所 小坂井生涯学習会館
変更前 投票区 篠束、投票所 篠束集会所、変更後 投票区 小坂井第1、投票所 小坂井生涯学習会館
変更前 投票区 宿の「白山」地域以外にお住まいの方、投票所 宿集会所、変更後 投票区 小坂井第1、投票所 小坂井生涯学習会館
変更前 投票区 宿の「白山」地域にお住まいの方、投票所 宿集会所、変更後 投票区 小坂井第2、投票所 小坂井文化センター
変更前 投票区 伊奈東、投票所 小坂井文化センター、変更後 投票区 小坂井第2、投票所 小坂井文化センター
変更前 投票区 前山、投票所 前山集会所、変更後 投票区 小坂井第3、投票所 小坂井西小学校体育館
変更前 投票区 西小坂井の「古当」地域以外にお住まいの方、投票所 西小坂井集会所、変更後 投票区 小坂井第3、投票所 小坂井西小学校体育館
変更前 投票区 西小坂井の「古当」地域にお住まいの方、投票所 西小坂井集会所、変更後 投票区 小坂井第1、投票所 小坂井生涯学習会館
期日前投票所
投票日に仕事や旅行などのため投票できない場合は、期日前投票をすることができます。1月18日(金曜)から2月2日(土曜)までの間に投票してください。
また、期日前投票の際には、投票日当日に投票に行けない理由を宣誓書に記入する必要があります。宣誓書は、入場券の裏面に印刷されていますので、あらかじめ記入して期日前投票所へお持ちいただくと、手続きが早く済みます。
変更点 4カ所増設
市役所に加え、一宮・音羽・御津・小坂井生涯学習会館の4カ所で期日前投票ができるようになります。5カ所の期日前投票所のうち、いずれの場所でも投票することができます。
ただし、会場によって、投票時間・投票期間が異なりますのでご注意ください。
期日前投票所の投票時間と投票期間
期日前投票所 市役所
投票期間 1月18日(金曜)から2月2日(土曜)まで
投票時間 8時30分から20時00分まで
期日前投票所 一宮・音羽・御津・小坂井生涯学習会館
投票期間 1月31日(木曜)から2月2日(土曜)まで
投票時間 9時00分から17時00分まで
投票できる方
平成13年2月4日以前に生まれ、平成30年10月16日以前から引き続き3カ月以上豊川市の住民基本台帳に記録され、選挙人名簿に登録されている方です。転入をされた方は住民票の届け出の日により投票場所が異なります。
- 愛知県内の他の市町村から転入された方で届出の日が平成30年10月16日以前の場合、新住所地で投票できる
- 愛知県内の他の市町村から転入された方で届出の日が平成30年10月17日以降の場合、旧住所地で投票できる
ただし、投票時には、次のいずれかが必要となります。
(1)引き続き県内に住所を有する旨の証明書の提示
投票日までに市民課(本庁舎1階)、または各支所で、証明書の交付を受けてください。
(2)引き続き県内に住所を有することの確認申請
投票をする際に、申請を希望する旨を投票所の職員に伝えてください。
- 他の都道府県から転入された方で届出の日が平成30年10月16日以前の場合、新住所地で投票できる
- 他の都道府県から転入された方で届出の日が平成30年10月17日以降の場合、投票できない
不在者投票
他市区町村に長期滞在されている方
長期の出張や旅行などで、豊川市で投票・期日前投票ができない方は、市選挙管理委員会に投票用紙を請求し、滞在先で投票用紙を受け取り、滞在先の選挙管理委員会で不在者投票ができます。
希望される方は、「投票用紙の送付先」「宣誓書」(こちらからダウンロード可)に必要事項を記入の上、直接、または郵送で、市選挙管理委員会(〒442-8601諏訪1丁目1)へ提出してください。
入院・入所されている方
不在者投票ができる施設として指定を受けた病院・福祉施設などに入院・入所中の方は、その施設で不在者投票ができます。
詳しいことは、各施設へお問い合わせください。
身体に重い障害などがある方
身体障害者手帳、戦傷病者手帳をお持ちの方のうち、次の条件に該当する方、または介護保険の被保険者証に要介護状態区分が「要介護5」と記載されている方は、郵便を利用して自宅などで不在者投票ができます。
希望される方は、事前に、市選挙管理委員会から「郵便等投票証明書」の交付が必要となります。詳しいことは、市選挙管理委員会へお問い合わせください。
身体障害者手帳
【障害名、障害の程度】
障害名 両下肢・体幹・移動機能の障害、障害の程度 1級・2級
障害名 心臓・腎臓・呼吸器・ぼうこう・直腸・小腸の障害、障害の程度 1級・3級
障害名 免疫・肝臓の障害、障害の程度 1級・2級・3級
戦傷病者手帳
【障害名、障害の程度】
障害名 両下肢・体幹の障害、障害の程度 特別項症・第1項症・第2項症
障害名 心臓・腎臓・呼吸器・ぼうこう・直腸・小腸・肝臓の障害、障害の程度 特別項症・第1項症・第2項症・第3項症
啓発活動を実施しています
市選挙管理委員会では、若者世代をはじめ、市民の皆さんに政治への関心を持ってもらうため、市内の高校生などと協力しながら、さまざまな取り組みを行っています。
- 現役高校3年生による18歳に向けた啓発はがき
18歳になった皆さんに、選挙人名簿に登録されたことをお知らせするはがきを送付しています。市内の高校3年生と協力して、広く呼び掛けています。
- 高校放送部ナレーションによる広報車での呼び掛け
小坂井高校・豊川高校放送部の皆さんに、投票参加を呼び掛けるナレーションの録音に協力してもらい、選挙期間中に広報車で使用しています。
- 選挙出前トーク
近い将来に有権者となる児童・生徒の皆さんに対して、選挙のたいせつさを知ってもらうことを目的に、学校で選挙講話や模擬投票などを行っています。