豊川市制施行77周年記念式典式辞
更新日:2020年6月1日
豊川市制施行77周年記念式典にあたりご挨拶申し上げます。
本来ですと、この場には勤続20年の職員や課長・課長補佐級の職員もいるのですが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、年度始め式と同様に次長級以上のみで行います。
勤続20年の職員には、部次長が職場に戻った際には20年の労いとともに、今後より一層業務に励んでもらえるよう一言声をかけてもらいたいと思います。私も自身の勤続20年の時のことを思い出しました。当時、20年を迎えた仲間とともに集まり決意を新たにしたことを覚えています。
先日の記者会見で新型コロナウイルス関係の事業として総額約25億円を超える対策事業費を発表しました。6月補正予算の当初で約11億円が新型コロナウイルス対策です。これは、小中学校の児童・生徒一人ずつに、多様な教育の機会を持つことができるよう端末を配備するなどの予算です。そして、予定では6月補正予算の追加として、令和2年度の都市計画税の税率を「0.3%」から「0.2%」に引き下げ、また農業者や漁業者の償却資産への補助で両方合わせて約8億円、さらに新型コロナ感染症の第2波が来なければ7月に臨時議会を招集し、「とよかわ元気商品券(仮称)」を市民全員に3千円分ずつ配付する事業で約6億円となり、先ほど述べたものと合わせて総額約25億円の予算となります。
「そんなに使って大丈夫か?」と思われるかもしれませんが、令和元年度末で豊川市には財政調整基金が約83億円あります。これは、山脇市長時代の2期目・3期目のマニフェスト(3期目は政策ビジョン)で「市債残高を2期目は100億円、3期目は50億円削減する」という約束のもとで、それぞれ目標額以上に削減し、平成22年度当初に市債残高が約640億円で毎年の償還金額が63億円ほどあったものを、昨年度には市債残高約410億円で償還金額も51億円ほどにし、12億円の償還金額の削減を図ることができました。
豊川市は財政力指数以上のポテンシャルを持っています。まだ、国の2次補正の地方創生臨時交付金2兆円の内示額は示されていませんが、今後も豊川市としては豊かな財政力で財政調整基金も上手に活用しながら対応していきたいと思います。
豊川市は人口も増えていますが、今年度は農業等への外国人実習生などの受け入れが減ることが予想されます。しかしながら、「人口誘導施策」や「雇用の創出」というものを実施し、元気な豊川市をさらに元気にしていきたいと考えております。
このことを職員の皆さんにお伝えし、私からの市制施行77周年記念式典にあたってのご挨拶とさせていただきます。