町内会電子回覧板「結ネット」の本格運用を開始しました
更新日:2024年3月18日
市では、令和3年7月から令和5年3月までの間、市内23団体、約4,600世帯の協力を得て、電子回覧板「結ネット」の実証実験を行い、効果や課題を研究してきましたが、令和5年4月より本格運用を開始しました。
「電子回覧板」とは、スマホやタブレットのアプリを活用して町内会等の情報をいつでも、どこでも手軽に入手・共有することができる、従来の紙ベースの回覧板に替わる情報伝達ツールです。
今後、市域全体に「結ネット」の活用を広げ、ICTを活用して地域コミュニティの活性化や利便性の向上等を図っていきます。
1「結ネット」の概要
(1)主な機能
結ネットの画面
町内会行事 町内会等で行われる各種行事の情報発信をします。
回覧板 町内会等からの回覧物を発信します。
防災防犯情報 地域の防災や防犯に関する情報を発信します。
総会関連 町内会等の総会のお知らせをします。
おくやみ 町内等の訃報連絡をします。
掲示板 地域の情報を何でも発信できます。
ごみの日 ごみ出しに関する情報を発信します。
各種規約 町内会等の規約、会費等の情報を掲載します。
(2)導入による主な効果
● 回覧板の配布等に係る負担軽減が図られる。
● いつでもどこでも迅速に情報を共有できる。
● 行事・イベント等の出欠席等の集約が簡素化される。
● 総会での議決に関し賛成・反対の集約が効率的に行える。
● 災害時における被災状況の共有や安否の確認が行える。
● 地域住民同士で地域情報の共有化が図られる。
● 過去の情報がいつでも確認できる。
2町内会電子回覧板「結ネット」運用事業について
「結ネット」の本格運用後は、町内会電子板「結ネット」運用事業として、財政面や技術面等での課題の解決を図るため、連区長会、町内会等、市、事業所の4者が連携してそれぞれの強みを生かし役割を担い、「結ネット」の活用を促進し地域コミュニティの活性化に繋げます。
「結ネット」運用事業イメージ図
町内会電子回覧板「結ネット」応援事業所の募集
応援事業所バナーのイメージ図
本格運用を開始するに当たり、必要な財源として寄附金や協賛金を支援いただく町内会電子回覧板「結ネット」応援事業所を募集しています。御支援していただいた事業所については、「結ネット」内でバナーを掲載し、地域に貢献している事業所として紹介しています。
現在、36の事業所から温かい御支援をいただいています。
「結ネット」導入状況
令和6年3月4日現在、31団体(2連区29町内会)、6,396世帯が「結ネット」を活用しています。
(令和3年度導入団体:9団体、令和4年度導入団体:14団体、令和5年度導入団体:8団体(令和6年3月4日現在))
詳細は以下の表とおりです。
NO. | 参加町内会等 | 導入世帯数 | 導入率 | No. | 参加町内会等 | 導入世帯数 | 導入率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 南山町内会 | 293世帯 |
78.3% |
17 | 松原町内会 |
19世帯 | 36.5% |
2 | 小田渕町内会 | 254世帯 | 63.0% | 18 | 高見町内会 | 124世帯 | 34.4% |
3 | 国府中町町内会 | 231世帯 | 60.9% | 19 | 本野町内会 | 300世帯 | 32.8% |
4 | 古当町内会 | 159世帯 | 57.4% | 20 | 美園町内会 | 306世帯 | 31.5% |
5 | 東豊町内会 |
185世帯 | 56.7% | 21 | 金屋連区 | 209世帯 | 31.2% |
6 | 国府下町町内会 | 188世帯 | 55.0% | 22 | 茶屋町内会 | 116世帯 | 29.6% |
7 | 白鳥町内会 | 176世帯 | 52.9% | 23 | 平尾町内会 | 293世帯 | 29.1% |
8 | 樽井町内会 |
100世帯 | 51.3% | 24 | 一本松町内会 | 160世帯 |
28.1% |
9 | 古宿連区 | 527世帯 |
50.6% | 25 | 上長山町内会 | 154世帯 | 28.0% |
10 | 西豊町内会 | 163世帯 | 50.2% | 26 | 中部町内会 | 145世帯 | 24.9% |
11 | 光輝町内会 | 237世帯 | 48.0% | 27 | 蔵子一区町内会 | 138世帯 | 23.7% |
12 | 上宿町内会 | 453世帯 | 46.4% | 28 | 一宮町内会 |
419世帯 | 23.2% |
13 | 為当町内会 | 357世帯 | 43.5% | 29 | 金屋橋町内会 | 89世帯 | 20.6% |
14 | 赤坂台町内会 | 261世帯 | 42.0% | 30 | 久保町内会 | 78世帯 | 20.4% |
15 | 佐奈川町内会 | 50世帯 | 42.0% | 31 | 西方町内会 | 9世帯 | 1.0% |
16 | 四ッ谷2区町内会 | 203世帯 | 40.8% |
「結ネット」活用促進に係る活動報告
(1)スマホ教室の開催
令和5年7月1日(土曜)、国府中町町内会でドコモショップ豊川店が講師となりはじめてのスマホ教室を開催しました。
教室の前半では、ドコモショップ豊川店の職員の方からアプリのインストールや削除、利用方法等、スマートフォンの基礎的な操作方法を教えていただきました。後半では、結ネットアプリを参加者の方にインストールしていただき、情報の閲覧方法や、国府中町町内会における結ネットの情報発信事例を紹介しました。
はじめてのスマホ教室
(2)参加団体情報交換会の開催
令和5年8月5日(土曜)に、連区長会の主催により「結ネット」参加団体の情報交換会を開催しました。
国府中町町内会の発表の様子
国府中町は、「結ネット」を活用してアンケートを実施したり、回覧板や広報などの回覧が必要のない世帯を集約し、回覧物の作成や配布に係る負担軽減を図った事例等を発表しました。
小田渕町内会の発表の様子
小田渕町内会は、6月2日の豪雨の際に「結ネット」を活用して、地域の被災状況を発信したり、災害復旧の際に、市が実施する支援制度の情報共有を行ったことなどの事例を発表しました。
情報交換の様子
後半は、3つのグループに分かれて、「結ネット」の活用方法や、住民の利用促進について、情報交換を行いました。他の団体の情報を聞き、参加した団体からは、「多くの住民の方が集まるイベントや防災訓練等を活用して、「結ネット」の登録促進を図っていきたい」「住民の意向を確認して、紙の回覧板から電子回覧板に切り替える検討をしたい」等の意見がありました。