エコドライブの実施
更新日:2015年1月28日
エコドライブとは
環境負荷の軽減に配慮した自動車の使用を「エコドライブ」と呼びます。
燃費消費のムダを見つけ、安全で効率の良い運転方法を身につけましょう。
地球温暖化とエコドライブ
地球温暖化は、地球規模の問題となっています。
異常気象の問題などは、皆さんも身近に感じていると思います。さらに温暖化が進んだ場合には、私たちの日常生活にもさまざまな影響が出てきます。それだけに、地球温暖化対策は急務であり、温室効果ガスの排出を削減することが必要です。
日本の全二酸化炭素排出量の約20%は輸送機関からのものであり、そのうち約50%が自家用乗用車から出ています。
もし、ドライバーがエコドライブを実践して燃費を10%向上させると、日本の全二酸化炭素排出量の1%が削減されます。
エコドライブの詳細については、下記のリンク先をご覧ください。
エコドライブ普及推進協議会(外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます)
エコドライブ10のすすめ
政府は、エコドライブの普及を目指して、警察庁、経済産業省、国土交通省及び環境省の4省庁からなる「エコドライブ普及連絡会」を平成15年に設置しました。
エコドライブ普及連絡会は、数あるエコドライブの取組の中から、最も勧めたい10項目をまとめた「エコドライブ10のすすめ」を平成15年に発表し、平成24年には項目の一部見直しを行いました。
1 ふんわりアクセル「eスタート」
発進するときは、穏やかにアクセルを踏んで発進しましょう。
(最初の5秒で、時速20キロメートル程度が目安です)。
日々の運転において、やさしい発進を心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。
焦らず、穏やかな発進は、安全運転にもつながります。
2 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
走行中は、一定の速度で走ることを心がけましょう。
車間距離が短くなると、ムダな加速・減速の機会が多くなり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。
交通状況に応じて速度変化の少ない運転を心がけましょう。
3 減速時は早めにアクセルを離そう
信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。
そうするとエンジンブレーキが作動し、2%程度燃費が改善します。
また、減速するときや坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用しましょう。
4 エアコンの使用は適切に
車のエアコンは、車内を冷却・除湿する機能です。
暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをオフにしましょう。
また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにしましょう。
たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に設定した場合、エアコンスイッチをオンにしたままだと12%程度燃費が悪化します。
5 ムダなアイドリングはやめよう
待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう。
10分間のアイドリング(エアコンをオフにした場合)で、130cc程度の燃料を消費します。
また、現在の乗用車では、基本的に暖機運転は不要です。
-20℃程度の寒冷地など特別な状況でなければ、走りながら暖めるウォームアップ走行で充分です。
なお、自らエンジンを止める手動アイドリングストップをする際は、以下の点に注意しましょう。(自動アイドリングストップ機能のある車は問題ありません。)
- 手動アイドリングストップ中に何度かブレーキを踏むと、ブレーキの効きが悪くなります。
- 慣れないと、誤動作や発進遅れが生じます。また、バッテリーなどの部品寿命の低下により、エンジンが再始動しない場合があります。
- エアバッグなどの安全装置や方向指示器などが作動しないため、先頭車両付近や坂道での手動アイドリングストップは避けましょう。
6 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認し、時間に余裕をもって出発しましょう。
さらに、出発後も道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ、燃費と時間の節約になります。
たとえば、1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行すると、17%程度燃料消費量が増加します。
7 タイヤの空気圧から始める点検・整備
タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。
タイヤの空気圧が適正値より不足すると、燃費が悪化します。
また、エンジンオイルやオイルフィルタなどの定期的な交換によっても、燃費が改善します。
8 不要な荷物はおろそう
運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。
車の燃費は、荷物の重さに大きく影響されます。たとえば、100キログラムの荷物を載せて走ると、3%程度も燃費が悪化します。
また、車の燃費は、空気抵抗にも敏感です。スキーキャリアなどの外装品は、使用しないときには外しましょう。
9 走行の妨げとなる駐車はやめよう
迷惑駐車はやめましょう。
交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞をもたらします。
迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるばかりか、交通事故の原因にもなります。
迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。
10 自分の燃費を把握しよう
自分の車の燃費を把握することを習慣にしましょう。
日々の燃費を把握すると、自分のエコドライブ効果が実感できます。
車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。
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