豊川市糖尿病対策プロジェクト
更新日:2023年4月1日
糖尿病対策プロジェクトについて
豊川市では、特定健診有所見者の割合を解析したところ、ヘモグロビンA1c(※1)値が、40歳代以降、どの年代も、県平均より高いことがわかり、平成27年度から「糖尿病対策プロジェクト」を立ち上げ、保健センターが事務局となり、関係各課が協働して糖尿病対策に取り組んできました。それに伴いヘモグロビンA1cの有所見者数は、平成29年度以降は県下の平均を下回るほどに減少しました。
しかし、現在毎日朝食を食べている人の割合が若い世代で減少している現状があります。朝食を抜く習慣は、年齢を重ねるとともに糖尿病になるリスクが上がると考えられることから糖尿病予防を継続して取り組んでいます。
※1 ヘモグロビンA1c (HbA1c) とは、血糖値の過去1~2か月の平均の値を表わす
目的
第2次とよかわ健康づくり計画に基づき、生活習慣病を予防する健康づくり・社会全体で健康づくりを進めること
目標
脳内出血・脳梗塞・腎不全・糖尿病の1人当たり医療費が減少すること
プロジェクト構成メンバー
豊川保健所、保険年金課、介護高齢課、保育課、農務課、スポーツ課
豊川市民病院、豊川市保健センター(健康管理係、成人保健係)
事務局
豊川市保健センター 成人保健係
糖尿病予防啓発のためのキャッチフレーズ考案
・ヘモグロビンA1cを見落とすな!
・やさいを さいしょに いただきます
・からだ かわる その1歩
以上の3つのキャッチフレーズを使って、さまざまな場所での啓発活動を実施しています。
糖尿病予防のため管理栄養士がレシピ「とよかわ汁」を考案
とよかわ産の野菜をたっぷり使ったとよかわ汁
「とよかわ汁」SNSで配信中
YouTube とよかわ産の野菜をたっぷり使ったとよかわ汁(2分40秒)
とよかわ汁 1人1たり 栄養価 ※ ここで写真・レシピ動画で紹介する材料の場合
60kcal たんぱく質4.2g 脂質2.5g 塩分0.8g
材料 4人分 ☆印は「とよかわ汁」の必須材料
- ☆ミニトマト…40g
- ☆大葉(青じそ)…4枚
- ☆油揚げ…2枚
- ☆赤みそ…小さじ4杯
- その他、季節の野菜…280gから400g(ミニトマト、大葉含む)
- だし汁…600ml
〈作り方〉
1 ミニトマトは半分に切る。大葉は千切りにして水にさらし、水気をきる。
2 野菜は食べやすい大きさに切る。油揚げは細切りにする。
3 鍋にだし汁と2を入れて煮る。
4 野菜が煮えたら、赤みそ、ミニトマトを加え、ひと煮立ちさせ火を止める。
5 おわんに盛り付け、上に大葉をのせる。
「とよかわ汁」考案の背景
「とよかわ汁」
豊川市特産の野菜「ミニトマト」、「大葉(青じそ)」、豊川稲荷をイメージした「油揚げ」が入った、具だくさんの赤みそ汁(洋風みそ汁)で不足しがちな野菜を食べることをお勧めしています。
糖尿病予防のため、農務課・保険年金課・保健センターの各事業で紹介しています。
「とよかわ汁」をご当地料理に。
ぜひ、多くの市民の方々に健康の大切さ、豊川市の食の豊かさを伝える「とよかわ汁」をご活用ください。
「とよかわ汁」の条件は以下のとおりです。
(1)ミニトマト、大葉を含めた野菜を1人分70g以上使用する。
(2)油揚げ、赤みそを使用する。
レシピはA5サイズです。2シートがA4サイズになっていますので、印刷してご活用ください。
二つのレシピは、春や夏に使いやすいキャベツや玉ねぎを使ったものと、秋・冬に手ごろな大根や白菜を使った分量をそれぞれ掲載しています。
レシピを参考にして、季節のおいしい食材を使ってお作りください。
糖尿病対策プロジェクト活動について
事業計画・評価表の活用
各課の事業の中で、それぞれ関係のありそうな事業に糖尿病予防の視点を入れた上で、個々の事業に「目指すべき姿」「担当の明確化」「実績・効果・課題」「評価指標」「今後の計画」などを書き込み、共有する。
年度末に評価し、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルで、無駄のない効率的な事業展開をしている。
保険年金課と保健センターの協働連携
国民健康保険の方の特定検診の結果をもとに、講演会や教室の案内を同封し、糖尿病予防の必要性を伝えています。
出前講座の実施
・若い世代への啓発を目的に、保育園保護者会での出前講座の実施
(15分コース、30分コース、60分コース)
・働きざかり世代への啓発を目的に、職域(企業)への出張講座の実施
出前講座に一緒に同行しない場合も、啓発できることについては、できる限り、他部署とコラボして実施しています。
糖尿病対策プロジェクト活動の成果について
ヘモグロビンA1cの認知度が上昇
市民まつり(おいでん祭)で「ヘモグロビンA1c」を知っているか尋ねたところ、平成27年度は43.0%しか認知されていなかったが、29年度には65.7%へと大きく上昇した。
特定健診受診率が上昇
平成26年度の33.9%から、平成29年度には36.5%に上昇したがその後は横這い。新型コロナワクチンの流行に伴い受診率は大きく減少しました。令和4年度の受診率は回復し始めたものの32.8%と、まだ以前の受診率に戻っておりません。
受診率 | |
---|---|
平成26年度 | 33.9% |
平成27年度 | 35.5% |
平成28年度 | 36.0% |
平成29年度 | 36.5% |
平成30年度 | 36.3% |
令和元年度 | 35.9% |
令和2年度 | 29.2% |
令和3年度 | 32.8% |
平成29年度 特定健診(国民健康保険の方の)結果でヘモグロビンA1c有所見者の割合が減少に転じた
愛知県 | 豊川市 | |
---|---|---|
平成25年度 | 53.6% | 72.7% |
平成26年度 | 55.6% | 77.3% |
平成27年度 | 57.5% | 81.2% |
平成28年度 | 57.5% | 81.0% |
平成29年度 | 58.0% | 52.5% |
平成30年度 | 58.1% | 54.9% |
令和元年度 | 55.8% | 52.8% |
令和2年度 | 57.1% | 45.0% |
令和3年度 | 57.6% | 41.7% |
あなたは糖尿病予備群ではないですか?
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)をご存知ですか?
過去1~2か月間の血糖値の平均をあらわしています。
一般的には、5.6以上の人は糖尿病予備群の可能性があり、ここから知らない間に、動脈硬化が始まっていきます。
はじめは痛くもかゆくもなく、知らず知らずに進行していきます。血糖値の高い状態が続くと、糖尿病と診断されるようになります。
糖尿病の3大合併症の「しめじ」とは
1 糖尿病性神経障害【神経の(し)】
足に神経障害が起きて感覚が鈍くなっていると、怪我ややけどがあってもなかなか気づきません。感覚が感じにくくなり、足を切断しなければいけなくなったりすることもあります。
2 網膜症【目(め)】
視力が低下したり、目がみえなくなる。糖尿病網膜症は、日本における失明の3番目に多い原因と言われています。
3 腎症【腎症の(じ)】
腎臓の働きが低下して、人工透析をしなければならなくなることもあります。
その他、がん・脳梗塞・認知症・歯周病も引き起こします。
糖尿病の予防を知ろう
食事のポイント
- 毎食片手1杯(加熱した野菜の1食目安量)の野菜をとろう
- 主食(ごはん・パン)、主菜(肉・魚・卵・大豆)、副菜(野菜)をバランスよく
- 野菜を最初に食べよう(最初に、ごはん・パン等の炭水化物を先に食べるより、野菜のおかずを先に食べた方が、食後血糖値の上昇がゆるやかになります)
運動のポイント
血糖値は食事を食べるとあがります。そして、空腹を感じるころには、血糖値がさがっています。
その、血糖値があがるときにあわせて、軽く運動をすると、血糖値のあがり方がゆるやかになります。
血糖値があがるピークは、食べ始めてから60分後といわれています。
そのため、食べ始めてから30分から60分までの間が、運動のゴールデンタイムといわれています。
お昼のランチの後、少し、ウォーキングでもしてみましょう。
よい睡眠のポイント
睡眠不足は、肥満になりやすく、血糖値もあがりやすいといわれています
(食欲をコントロールするホルモンや血糖値をコントロールするホルモンの分泌のバランスがくずれるため)
寝る前はリラックスし、しっかり睡眠をとりましょう。
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担当係
豊川市保健センター 成人保健係 電話0533-95-4803
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お問い合わせ
子ども健康部 保健センター
所在地:442-0879
豊川市萩山町3丁目77番地の1・7
電話:0533-89-0610 ファックス:0533-89-5960
