豊川市糖尿病対策プロジェクト
更新日:2022年3月24日
糖尿病対策プロジェクトについて
豊川市では、特定健診有所見者の割合を解析したところ、ヘモグロビンA1c(※1)値が、40歳代以降、どの年代も、県平均より高いことがわかり、平成27年度から「糖尿病対策プロジェクト」を立ち上げ、保健センターが事務局となり、関係各課が協働して糖尿病対策に取り組んできました。それに伴いヘモグロビンA1cの有所見者数は、平成29年度以降は県下の平均を下回るほどに減少しました。
しかし、豊川市は依然「非肥満型高血糖」といった体重は適正にも関わらず、血糖値が高い人の割合が高い状況があります。このことから糖尿病予防を継続して取り組んでいきます。
※1 ヘモグロビンA1cとは、血糖値の過去1~2か月の平均の値を表わす
目的
第2次とよかわ健康づくり計画に基づき、生活習慣病を予防する健康づくり・社会全体で健康づくりを進めること
目標
脳内出血・脳梗塞・腎不全・糖尿病の1人当たり医療費が減少すること
プロジェクト構成メンバー(令和元年度~)
豊川保健所、保険年金課、介護高齢課、保育課、農務課、スポーツ課
豊川市民病院 豊川市保健センター (健康管理係、成人保健係)
事務局
豊川市保健センター 成人保健係
糖尿病予防啓発のためのキャッチフレーズ考案
・ヘモグロビンA1cを見落とすな!
・やさいを さいしょに いただきます
・からだ かわる その1歩
以上の3つのキャッチフレーズを使って、さまざまな場所での啓発活動を実施。
「とよかわ汁」 糖尿病予防ヘルシーレシピ考案
「とよかわ汁」考案の背景
「とよかわ汁」
豊川市特産の野菜「ミニトマト」、「大葉(青じそ)」、豊川稲荷をイメージした「油揚げ」が入った、具だくさんの赤みそ汁(洋風みそ汁)
農務課・保険年金課・保健センターの各事業にてPRしています
とよかわ汁 1人1たり 栄養価 ※ ここで写真・レシピ動画で紹介する材料の場合
59kcal たんぱく質3.3g 脂質2.5g 塩分0.7g
材料 4人分 ☆印は「とよかわ汁」の必須材料
- ☆ミニトマト…4~8個
- ☆大葉(青じそ)…4枚
- ☆油揚げ…2枚
- その他、季節の野菜 ミニトマト・大葉(青じそ)含めて 280gから400g
- だし汁…600ml
- ☆ 赤みそ…小さじ4杯
・ミニトマトや大葉(青じそ)などの豊川市特産の野菜をPRしたい(農務課の地産地消PR)
・豊川市ならではのレシピとして、油揚げを使用(シティセールスも念頭にいれて)
・生活習慣病予防のため野菜を積極的に食べてほしい(愛知県は野菜摂取量が少ない現状)
〈作り方〉
1 ミニトマトは半分に切る。大葉は千切りにして水にさらし、水気をきる。
2 野菜は食べやすい大きさに切る。油揚げは細切りにする。
3 なべにだし汁と2を入れて煮る。
4 野菜が煮えたら、赤みそ、ミニトマトを加え、ひと煮立ちさせ火を止める。
5 おわんに盛り付け、上に大葉をのせる。
糖尿病対策プロジェクト活動について
事業計画・評価表の活用
各課の事業の中で、それぞれ関係のありそうな事業に糖尿病予防の視点を入れた上で、個々の事業に「目指すべき姿」「担当の明確化」「実績・効果・課題」「評価指標」「今後の計画」などを書き込み、共有する。
年度末に評価し、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルで、無駄のない効率的な事業展開をしている。
職員食堂啓発
市役所の食堂に食堂の卓上媒体での啓発を実施している。
特定健診結果でヘモグロビンA1cが高かった方に講演会や教室のチラシ同封し、糖尿病予防の必要性を伝えています。(保険年金課と保健センターの協働連携事業)
国民健康保険の方の特定健診の結果で、ヘモグロビンA1cが高かった方に、糖尿病予防講演会や糖尿病予防ゼミナールのチラシを同封し、参加を促し、糖尿病予防の必要性を伝えています。
出前講座の実施
・若い世代への啓発を目的に、保育園保護者会での出前講座実施
(15分コース、30分コース、60分コース)
・働きざかり世代への啓発を目的に、職域(企業)出前講座の実施
出前講座に一緒に同行しない場合も、啓発できることについては、できる限り、他部署とコラボして実施している。
糖尿病対策プロジェクト活動の効果について
ヘモグロビンA1cの認知度が上昇
市民まつり(おいでん祭)で「ヘモグロビンA1c」を知っているか尋ねたところ、平成27年度は43.0%しか認知されていなかったが、30年度には65.7%へと大きく上昇した。
認知度 | |
---|---|
平成27年度 | 43.0% |
平成29年度 |
61.1% |
平成30年度 | 65.7% |
特定健診受診率が上昇
平成26年度の33.9%から、平成29年度には36.5%に上昇したがその後は横這い。
受診率 | |
---|---|
平成26年度 | 33.9% |
平成27年度 | 35.5% |
平成28年度 | 36.0% |
平成29年度 | 36.5% |
平成30年度 | 36.4% |
令和元年度 | 36.1% |
平成29年度 特定健診(国民健康保険の方の)結果でヘモグロビンA1c有所見者の割合が減少に転じた
愛知県 | 豊川市 | |
---|---|---|
平成25年度 | 53.6% | 72.7% |
平成26年度 | 55.6% | 77.3% |
平成27年度 | 57.5% | 81.2% |
平成28年度 | 57.5% | 81.0% |
平成29年度 | 58.0% | 52.5% |
平成30年度 | 58.1% | 54.9% |
令和元年度 | 55.8% | 52.8% |
あなたは糖尿病予備群ではないですか?
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)をご存知ですか?
過去1~2か月間の血糖値の平均をあらわしています。
一般的には、5.6以上の人は糖尿病予備群の可能性があり、ここから知らない間に、動脈硬化が始まっていきます。
はじめは痛くもかゆくもなく、知らず知らずに進行していきます。血糖値の高い状態が続くと、糖尿病と診断されるようになります。
糖尿病の3大合併症の「しめじ」とは
1 糖尿病性神経障害【神経の(し)】
足に神経障害が起きて感覚が鈍くなっていると、怪我ややけどがあってもなかなか気づきません。感覚が感じにくくなり、足を切断しなければいけなくなったりすることもあります。
2 網膜症【目(め)】
視力が低下したり、目がみえなくなる。糖尿病網膜症は、日本における失明の3番目に多い原因と言われています。
3 腎症【腎症の(じ)】
腎臓の働きが低下して、人工透析をしなければならなくなることもあります。
その他、がん・脳梗塞・認知症・歯周病も引き起こします。
糖尿病の予防を知ろう
食事のポイント
- 毎食片手1杯(加熱した野菜の1食目安量)の野菜をとろう
- 主食(ごはん・パン)、主菜(肉・魚・卵・大豆)、副菜(野菜)をバランスよく
- 野菜を最初に食べよう(最初に、ごはん・パン等の炭水化物を先に食べるより、野菜のおかずを先に食べた方が、食後血糖値の上昇がゆるやかになります)
運動のポイント
血糖値は食事を食べるとあがります。そして、空腹を感じるころには、血糖値がさがっています。
その、血糖値があがるときにあわせて、軽く運動をすると、血糖値のあがり方がゆるやかになります。
血糖値があがるピークは、食べ始めてから60分後といわれています。
そのため、食べ始めてから30分から60分までの間が、運動のゴールデンタイムといわれています。
お昼のランチの後、少し、ウォーキングでもしてみましょう。
よい睡眠のポイント
睡眠不足は、肥満になりやすく、血糖値もあがりやすいといわれています
(食欲をコントロールするホルモンや血糖値をコントロールするホルモンの分泌のバランスがくずれるため)
寝る前はリラックスし、しっかり睡眠をとりましょう。
担当係
豊川市保健センター 成人保健係 電話0533-95-4803
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お問い合わせ
子ども健康部 保健センター
所在地:442-0879
豊川市萩山町3丁目77番地の1・7
電話:0533-89-0610 ファックス:0533-89-5960
