豊川市糖尿病対策プロジェクト
更新日:2024年6月4日
あなたのHbA1cは? 糖尿病・糖尿病予備群では?
健診項目のHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
HbA1c値
過去1~2か月間の血糖値の平均を表しています。
一般的には、5.6以上の人は糖尿病予備群の可能性があり、ここから知らない間に、動脈硬化が始まっていきます。
初めは痛くもかゆくもなく、知らず知らずに進行していきます。血糖値の高い状態が続くと、糖尿病と診断されるようになります。
糖尿病ってどんな病気?
「糖尿病」とは、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなる病気です。ブドウ糖は私たちが生きていくためエネルギーとして大切なものですが、多すぎると血管が傷つきやすくなり、さまざまな病気を引き起こすことにもつながります。
血液中のブドウ糖の割合を血糖値といい、血糖値が必要に高くなった状態が慢性的に続くのが糖尿病です。
糖尿病の3大合併症の「しめじ」とは
1 糖尿病性神経障害【神経の(し)】
足に神経障害が起きて感覚が鈍くなっていると、怪我ややけどがあってもなかなか気づきません。感覚が感じにくくなり、足を切断しなければいけなくなったりすることもあります。
2 網膜症【目(め)】
視力が低下したり、目がみえなくなる。糖尿病網膜症は、日本における失明の3番目に多い原因と言われています。
3 腎症【腎症の(じ)】
腎臓の働きが低下して、人工透析をしなければならなくなることもあります。
その他
がん・脳梗塞・認知症・歯周病も引き起こします。
トピックス
糖質を控えすぎていませんか?
糖質の控えすぎは、筋肉量の低下を招き、糖尿病のリスクを高めることがあります。
落とさないで筋肉
気軽に始める糖尿病予防
毎年「健康診断」受けるだけ
健康診断を毎年受けていると小さな体の変化を見つけることができるので、ちょっとした生活の工夫で健康を保つことができることがあります。
受診中の方も年に1回、健診を受けて結果を見ていきましょう。
健診(検診)では、尿糖 や HbA1c値 または 血糖値 を測定しています。
健診を受けたい方、どの健診をどうやって受けたらいいかわからない方へ・・・
年齢区分 | 集団健診 | 医療機関による個別健診 | |
---|---|---|---|
16歳以上 |
基本健診 | 地域巡回健診(無料) | |
40歳以上 |
特定健診 | 国民健康保険の方はこちらの地域巡回健診 |
国民健康保険の方はこちらの特定健診 |
75歳以上(注) | 後期高齢者医療健診 | 地域巡回健診 |
(注)年齢が16歳、40歳、65歳、75歳前後の方は対象生年月日をこちらで確認をお願いします。
糖尿病予防するならこの3つ
1 毎日が大切「食事」
食事のポイント
- 食事は1日3回食べよう 決まった時間に食べると血糖値が低く安定しやすくなります。
- 主食(ごはん・パン)、主菜(肉・魚・卵・大豆)、副菜(野菜)をそろえてゆっくり食べよう
- 野菜を最初に食べよう(最初に、ごはん・パン等の炭水化物を先に食べるより、野菜のおかずを先に食べた方が、食後血糖値の上昇がゆるやかになります)量は毎食片手1杯(加熱した野菜の場合)が目安です。
間食のポイント
- 3回の食事で食べられなかった栄養を補う果物などがおすすめです。
- お菓子を毎日食べたい場合は、「1日80kcal、4時まで」を心がけましょう。
* すでに病院に通院の方は、主治医・管理栄養士の指示に従ってください。
2 習慣にしよう「運動」
運動のゴールデンタイム
血糖値は食事を食べるとあがります。そして、空腹を感じるころには、血糖値がさがっています。
その、血糖値があがるときにあわせて、軽く運動をすると、血糖値のあがり方がゆるやかになります。
血糖値があがるピークは、食べ始めてから60分後といわれています。
そのため、食べ始めてから30分から60分までの間が、運動のゴールデンタイムといわれています。
お昼のランチの後、少し、ウォーキングでもしてみましょう。
各種情報(オリジナル体操や各種教室、スポーツ大会、施設利用など)
・豊川市オリジナル健康体操「豊川市はじまりの体操(立位・座位)」(YouTube)
3 過ごし方が大切「睡眠」
睡眠不足は、肥満になりやすく、血糖値もあがりやすいといわれています
(食欲をコントロールするホルモンや血糖値をコントロールするホルモンの分泌のバランスがくずれるため)
寝る前はリラックスし、しっかり睡眠をとりましょう。
講演会や教室、相談を開催中!
糖尿病対策プロジェクトについて
豊川市では、特定健診有所見者の割合を解析したところ、ヘモグロビンA1c(※1)値が、40歳代以降、どの年代も、県平均より高いことがわかり、平成27年度から「糖尿病対策プロジェクト」を立ち上げ、保健センターが事務局となり、関係各課が協働して糖尿病対策に取り組んできました。それに伴いヘモグロビンA1cの有所見者数は、平成29年度以降は県下の平均を下回るほどに減少しました。
しかし、現在毎日朝食を食べている人の割合が若い世代で減少している現状があります。朝食を抜く習慣は、年齢を重ねるとともに糖尿病になるリスクが上がると考えられることから糖尿病予防を継続して取り組んでいます。
目的
第2次とよかわ健康づくり計画に基づき、生活習慣病を予防する健康づくり・社会全体で健康づくりを進めること
目標
脳内出血・脳梗塞・腎不全・糖尿病の1人当たり医療費が減少すること
プロジェクト構成メンバー
豊川保健所、保険年金課、介護高齢課、保育課、農務課、スポーツ課
豊川市民病院、豊川市保健センター(健康管理係、成人保健係)
事務局
豊川市保健センター 成人保健係
糖尿病対策プロジェクトの活動について
関係各課の取り組み
豊川市の健康課題を共通認識し、健康課題解決に向けた視点を合わせて関係各課が事業展開を行う。
年度末に事業を評価し、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルで、無駄のない効率的な事業展開をしています。
キャッチフレーズの考案
・HbA1cを見落とすな!
・やさいを さいしょに いただきます
・からだ かわる その一歩
糖尿病予防のため管理栄養士がレシピ「とよかわ汁」を考案
糖尿病対策として「とよかわ汁」を糖尿病対策プロジェクトから発信しています。
豊川市特産の野菜「ミニトマト」、「大葉(青じそ)」、豊川稲荷をイメージした「油揚げ」が入った、具だくさんの赤みそ汁(洋風みそ汁)で不足しがちな野菜を食べることをお勧めしています。
糖尿病予防のため、農務課・保険年金課・保健センターの各事業で紹介しています。
ぜひ、多くの市民の方々に健康の大切さ、豊川市の食の豊かさを伝える「とよかわ汁」をご活用ください。
【栄養価(1人当たり)写真で紹介する材料の場合】
60kcal たんぱく質4.2g 脂質2.5g 塩分0.8g
「とよかわ汁」の条件
(1)ミニトマト、大葉を含めた野菜を1人分70g以上使用する。
(2)油揚げ、赤みそを使用する。
SNSで「とよかわ汁」配信中
YouTube とよかわ産の野菜をたっぷり使ったとよかわ汁(2分40秒)
とよかわ健幸新聞の発行
健幸新聞 第9号(表)
健幸新聞 第9号(裏)
糖尿病プロジェクト活動による効果
ヘモグロビンA1cの認知度の上昇の後、ヘモグロビンA1c有所見者の割合が減少へ
- 市民まつり(おいでん祭)で「ヘモグロビンA1c」を知っているか尋ねたところ、平成27年度は43.0%しか認知されていなかったが、29年度には65.7%へと大きく上昇しました。(グラフ左)
- 平成29年度 特定健診(国民健康保険の方の)結果でヘモグロビンA1c有所見者の割合が減少に転じました。(グラフ右)
ヘモグロビンA1cの認知度
ヘモグロビンA1c有所見者
今後の課題
特定健診受診率の推移
- 平成26年度の33.9%から、平成29年度には36.5%に上昇したがその後は横這い。新型コロナワクチンの流行に伴い受診率は大きく減少しました。令和4年度の受診率は回復し始めたものの32.8%と、まだ以前の受診率に戻っておりません。
健康づくりに関する啓発物
ポスター・リーフレット・チラシ・レシピなど
豊川市オリジナルの啓発物を作成しています。
各種ダウンロード等はこちら
健康情報ページ
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」
担当係
豊川市保健センター 成人保健係 電話0533-95-4803
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お問い合わせ
子ども健康部 保健センター
所在地:442-0879
豊川市萩山町3丁目77番地の1・7
電話:0533-89-0610 ファックス:0533-89-5960