徳城寺(とくじょうじ)
更新日:2013年1月4日
進雄神社の南側に位置する曹洞宗の静かな寺。境内には大きな欅が数本茂り、小さなお堂が建てられています。お堂の中には、深さ1メートルほどの井戸があります。洪積台地の豊川町では、粘土層にたまった水を得る、このような浅い井戸は珍しいものです。
弘法大師が旅の途中で水を求めて寺に立ち寄った際、ちょうど汲み置きの水をきらしていた僧が、わざわざ清水から汲んできて差し上げました。「お礼に井戸を探してあげましょう。」と、持っていた錫杖で指し示した場所を掘ると、水がこんこんと湧き出し、日照りにも涸れることがなかった、という伝説が残っているため、「錫杖井戸」と呼ばれています。
この井戸水を飲むと病気が治るとも言われ、現在でも多くの人の信仰を集めています。
場所 豊川町