令和3年度決算
更新日:2022年12月8日
令和3年度決算の概況
総括
令和3年度は、製造業をはじめとした企業での使用水量の増加などの要因により前年度と比べ、配水量及び給水量が増加となっており、年間を通して水道水の安定供給を図りました。
経営状況については、管路更新などに伴う固定資産の除却費の増加により費用が増加しましたが、収支差引の結果、昨年に引き続き純利益を計上しており、健全な経営状態を維持しています。
建設投資については、水道施設の計画的な更新を推進し、老朽化した機械装置等の取替工事や基幹管路の耐震化等を重点的に実施しました。
なお、水道事業の中長期的な経営の基本計画である「豊川市水道事業経営戦略」は、策定から4年が経過し、概ね計画のとおり進捗が図られているところですが、令和4年度に計画の中間見直しを行っています。これまでの進捗状況や経営環境の変化を踏まえ、投資試算や財源試算を見直すとともに、新技術などを活用した新たな取組を盛り込んだ計画とする予定です。
今後も、この「経営戦略」を着実に進めることで、経営基盤の強化を図るとともに、市民生活に欠くことのできない重要なライフラインとして、将来にわたり清浄な水道水を安定して提供できるよう努めてまいります。
イ 施設の利用状況
本年度の給水人口は、行政区域内人口の減少に伴い185,895人となり、前年度と比較して258人(0.1%)の減少となりましたが、給水栓数については、世帯数の増加などを要因として80,043栓で、前年度比1,192栓(1.5%)の増加となりました。
年間配水量については、21,565,748立方メートルで、前年度と比較して124,202立方メートル(0.6%)の増加となりました。このうち、自己水源配水量は8,384,288立方メートル(全配水量比=38.9%)で、前年度と比較して178,688立方メートル(2.2%)の増加となり、県営水道受水量は13,181,460立方メートル(全配水量比=61.1%)で54,486立方メートル(0.4%)の減少となりました。
年間給水量については、19,902,228立方メートルで、口径50ミリメートル以上の大口径水栓での使用水量の増加などの要因により前年度と比較して117,339立方メートル(0.6%)の増加となりました。
年間の有収率は92.3%で、前年度と同値となりました。
ロ 建設投資の状況
本年度も水道施設の計画的な更新を推進し、建設事業費に1,163,258,788円を投資しました。
その内容としては、基幹施設の安定的な稼働のため、御馬浄水場の高圧受電盤等の更新工事、大和水源の取水設備の改良工事及び上千両ポンプ所の移設工事を実施しました。そのほか、各施設において老朽化した機械装置等の取替工事を実施しました。
また、管路の更新事業においても、基幹管路や鉄道軌道下の老朽管の更新を重点的に行うとともに、公共下水道及び区画整理など他事業に関連した配水管整備を実施し、延べ8,287メートルにわたる管路の布設及び布設替工事を施工しました。
ハ 経営の状況
(イ) 収益的収支
収益的収入は3,464,247,763円(消費税込み3,769,226,206円)で、前年度と比較して42,552,722円(1.2%)の増収となりました。給水収益の増加が主な要因となっています。
収益的支出は2,899,583,298円(消費税込み3,111,665,709円)で、前年度と比較して31,099,837円(1.1%)の増加となりました。これは上千両ポンプ所の撤去工事や他事業工事に伴う支障移転により、固定資産除却費が増加したことが主な要因となっています。
収支差引の結果、当年度純利益として564,664,465円を計上しています。
(ロ) 資本的収支(消費税込み)
資本的収入は、加入金、工事負担金及び固定資産売却代金により265,638,453円、資本的支出は、建設事業に投資し1,539,733,178円となりました。
この結果、財源不足額は1,274,094,725円で、これは減債積立金100,000,000円、建設改良積立金100,000,000円、過年度分損益勘定留保資金699,505,885円、当年度分損益勘定留保資金281,937,161円及び当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額92,651,679円で補てんしました。
資料
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