平成25年度決算
更新日:2022年4月1日
平成25年度決算の概況
施設の利用状況
水道事業は、気候変動や人口動態など、運営基盤にさまざまな不安定要素を抱えながら、市民の健康で文化的な生活を支えるべく、水の安定的な供給に力を注いでおります。こうした中、本年度は稀にみる少雨のため、8年ぶりとなる豊川用水の節水対策が実施されました。水道事業では、節水PRやバルブ調整、緊急水源の運転などの対策により、使用者の方々のご協力をいただきながら、水の安定供給に努め、市民生活に大きな影響を与えることなく渇水を乗り切る事ができました。
主要事業項目である給水人口は184,574人で前年度と比較して83人(0.04%)の増加となりました。給水栓数は、新規加入者による栓数の増加もあり、72,424栓で前年度比819栓(1.1%)の増加となりました。
年間配水量については、7月から9月にかけて実施された渇水による節水対策の影響もあり、21,234,284立方メートルで、前年度と比較して414,068立方メートル(1.9%)の減少となりました。このうち、自己水源配水量は8,651,896立方メートル(全配水量比40.7%)で、前年度と比較して206,969立方メートル(2.3%)の減少、県営水道受水量は12,582,388立方メートル(全配水量比59.3%)で207,099立方メートル(1.6%)の減少となりました。
年間給水量は、19,714,303立方メートルで前年度と比較して361,299立方メートル(1.8%)の減少となりました。また、老朽管路の布設替や計画的な漏水調査を実施し、修繕に努めた結果、年間の有収率は92.8%で、前年度と比較して0.1ポイントの上昇となりました。
建設投資の状況
本年度も水道施設の計画的な更新を推進し、建設事業費に1,551,795,195円を投資いたしました。
その内容としましては、より安定的な施設の運転を目指すため、一宮浄水場監視ロガー改修工事、平尾第1配水池・権現配水池テレメータ更新工事、藤八ポンプ所改修工事等を実施し、また、安全で清浄な水の供給を確保するため、赤坂水源浄水場改修工事、一宮浄水場薬注設備更新工事等を実施しました。
公共下水道及び区画整理など他事業の進捗に対応した配水管整備とともに、老朽管路の更新事業を積極的に行い、延べ19,499メートルにわたる管路の布設及び布設替工事を施工しました。
経営の状況
収益的収支
収益的収入は3,024,749,948円(消費税込み3,174,349,774円)で前年度と比較して102,746,523円(3.3%)の減収となりました。節水意識の浸透と大口需要者の使用水量の減少による給水収益の落ち込みが主な要因となっています。
収益的支出は2,902,035,391円(消費税込み2,987,577,263円)で、前年度と比較して68,532,719円(2.3%)の減少となっています。
収支差引は、収入が落ち込む中、引当金の活用や事務事業の効率化による費用の抑制等により、122,714,557円の当年度純利益を計上することができました。
資本的収支(消費税込み)
資本的収入は299,907,617円、資本的支出は1,846,169,282円で、差引財源不足額が、1,546,261,665円となりましたが、これは建設改良積立金120,000,000円、過年度分損益勘定留保資金1,362,380,965円及び当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額63,880,700円で補てんしました。
総括
以上が本年度の事業概要でありますが、これまで、水道事業では「豊川市水道ビジョン」及び「豊川市水道事業基本計画」に沿った事業を継続的に実施してきました。今後も計画的な施設更新を行っていくために、財源の確保は重要な課題となります。健全な水道資産を次世代に引き継いでいけるよう、経営面においても一層の合理化を図るとともに、市民生活や経済活動などを支える重要なライフラインとして、清浄な水道水を安定して供給できるよう努めてまいります。
資料
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