平成24年度決算

本年度は、外国人住民登録人口の減少などの要因により、給水人口は184,491人で前年度と比較して365人(0.2%)の減となり、昨年度に引き続き減少となりましたが、給水栓数については、核家族化等の進行による増に加え、新規加入者による栓数の増加もあり、71,605栓で前年度比778栓(1.1%)の増加となりました。

年間配水量については、21,648,352立方メートルで、前年度と比較して77,547立方メートル(0.4%)の増加となりました。このうち、自己水源配水量は8,858,865立方メートル(全配水量比40.9%)で、前年度と比較して250,783立方メートル(2.8%)の減少となり、県営水道受水量は12,789,487立方メートル(全配水量比59.1%)で328,330立方メートル(2.6%)の増加となりました。県営水道受水量の増加要因としては、自己水源の水質悪化等に伴う揚水量の抑制があげられます。

年間給水量は、20,075,602立方メートルで前年度と比較して129,513立方メートル(0.6%)の増加となりました。また、老朽管路の布設替や計画的な漏水調査を実施し、修繕に努めた結果、年間の有収率は92.7%で、前年度と比較して0.2ポイントの上昇となりました。

「豊川市水道ビジョン(平成21年6月策定）」及び「豊川市水道事業基本計画（平成23年3月策定）」に基づいて、本年度も水道施設の計画的な更新を推進し、建設事業費に1,368,810,312円を投資いたしました。

その内容としましては、より安全安心な水を供給するため、一宮浄水場ろ過機設置工事、三上水源浄水場滅菌設備取替工事等を実施し、安定供給の確保を目的としまして、平尾第2配水池改良工事、無停電電源装置設置工事等を実施しました。

また、公共下水道及び区画整理など他事業の進捗に対応した配水管整備とともに、老朽管路の更新事業を積極的に行い、延べ18,252mにわたる管路の布設及び布設替工事を施工しました。

• 収益的収支

収益的収入は3,127,496,471円(消費税込み3,279,937,109円)で、前年度と比較して30,248,341円(1.0%)の増収となりました。この主な要因は、給水栓数の増と大口需要者の使用水量が増加したことにより、給水収益が増収となったことによるものです。

収益的支出は2,970,568,110円(消費税込み3,065,227,295円)で、前年度と比較して19,597,494円(0.7%)の増加となっています。漏水修繕の委託料等が増加したことが主な要因です。

収支差引は、施設の維持にかかる経費が増加するなか、修繕引当金の活用や、事務事業の効率化による費用の抑制等により、156,928,361円の当年度純利益を計上することができました。

• 資本的収支（消費税込み）

資本的収入は300,111,803円、資本的支出は1,647,777,159円で、差引財源不足額が、1,347,665,356円となりましたが、これは建設改良積立金120,000,000円、過年度分損益勘定留保資金1,170,024,954円及び当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額57,640,402円で補てんしました。

以上が本年度の事業概要でありますが、平成25年3月には、「豊川市水道事業基本計画」の実施に伴い、給水区域の拡張等を目的とした水道事業変更認可申請について、厚生労働大臣の認可を受けました。
今後は第7期拡張事業を推進するとともに「豊川市水道ビジョン」、「豊川市水道事業基本計画」に沿って事業を計画的に遂行し、効率的な事業経営を行うとともに、市民生活や経済活動などを支える重要なライフラインとして、清浄な水道水を常に安定して供給できるよう努めてまいります。