令和2年度決算
更新日:2022年4月1日
令和2年度決算の概況
イ 施設の利用状況
本年度の給水人口は、行政区域内人口の減少に伴い186,153人となり、前年度と比較して195人(0.1%)の減少となりましたが、給水栓数につきましては、世帯数の増加などを要因として78,851栓で前年度比576栓(0.7%)の増加となりました。
年間配水量については、21,441,546立方メートルで、前年度と比較して341,133立方メートル(1.6%)の増加となりました。このうち、自己水源配水量は8,205,600立方メートル(全配水量比=38.3%)で、前年度と比較して22,127立方メートル(0.3%)の減少となり、県営水道受水量は13,235,946立方メートル(全配水量比=61.7%)で363,260立方メートル(2.8%)の増加となりました。
年間給水量は19,784,889立方メートルで、前年度と比較して316,149立方メートル(1.6%)の増加となりました。家庭用を中心とした口径13ミリメートル、20ミリメートル水栓での使用水量の増加が主な要因となっています。
年間の有収率は92.3%で、前年度と同値となりました。
ロ 建設投資の状況
本年度も水道施設の計画的な更新を推進し、建設事業費に1,222,801,212円を投資いたしました。
その内容としましては、基幹施設の安定的な稼働のため、小坂井第1配水場の自動制御盤等や大和水源取水ポンプ盤等の更新工事を実施したほか、各施設において老朽化した機械装置等の取替工事を実施しました。
また、管路の更新事業におきましても、基幹管路や鉄道軌道下の老朽管の更新を重点的に行うとともに、公共下水道及び区画整理など他事業に関連した配水管整備を実施し、延べ10,412メートルにわたる管路の布設及び布設替工事を施工しました。
ハ 経営の状況
(イ) 収益的収支
収益的収入は3,421,695,041円(消費税込み3,723,178,529円)で、前年度と比較して26,269,217円(0.8%)の増収となりました。給水収益の増加が主な要因となっています。
収益的支出は2,868,483,461円(消費税込み3,072,454,702円)で、前年度と比較して41,556,432円(1.5%)の増加となりました。固定資産である土地の売却損を特別損失に計上したことが主な要因となっています。
収支差引の結果、当年度純利益として553,211,580円を計上しています。
(ロ) 資本的収支(消費税込み)
資本的収入は、加入金、工事負担金及び固定資産売却代金により279,438,508円、資本的支出は、建設事業に投資し1,603,071,561円となりました。
この結果、財源不足額は1,323,633,053円で、これは減債積立金100,000,000円、建設改良積立金100,000,000円、過年度分損益勘定留保資金523,828,220円、当年度分損益勘定留保資金502,666,772円及び当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額97,138,061円で補てんしました。
総括
事業概要は以上であります。
なお、水道事業の中長期的な経営の基本計画である「豊川市水道事業経営戦略」は、策定から3年が経過し、概ね計画のとおり進捗が図られているところです。
水道事業は、社会情勢の影響を受けやすく、コロナ禍における生活様式の変化によって、水需要にも影響が表れています。今後もこうした変化に柔軟に対応することが求められることから、この「経営戦略」を着実に進めることで、経営基盤の強化を図るとともに、市民生活に欠くことのできない重要なライフラインとして、将来にわたり清浄な水道水を安定して提供できるよう努めてまいります。
資料
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